「起きている時間の半分以上職場で過ごすのだから、嫌な仕事はすぐに辞めた方がいい、人生を無駄にするな」という人がいます。ですが、辞めたあとどうなるかを考えたら、簡単には辞められませんよね。

今回は、仕事を衝動的に辞めた人はその後どうなったのかという実例をご紹介します。

嫌な仕事はすぐ辞めた方がいい?ケース1 社長とケンカして会社を飛び出した人の末路


理恵子(仮名・27歳)は、社員40人の小さな編集プロダクションで編集者として勤務していました。

働き始めてから1年たったある日、社長のワンマンなやり方や、残業代無し・ボーナス無し・会社に泊まりありの過酷な業務実態に納得がいかず、口論になってしまいます。

「1年間ためていた不満が一気に爆発した感じ」で、これまでの思っていたことをぶちまけ、「辞めます!」と会社を飛び出したといいます。

「ほんとに勢いだけで、辞めたあとどうするかなんて考えていなかった」という彼女ですが、退職後すぐに、知人からフリーの編集者としての仕事をオファーされます。

「次の就職先が見つかるまで、フリーでちょこっと働いてもいいかなって気軽に始めた」仕事でしたが、理恵子の仕事の丁寧さ・迅速さは口コミで広がり、どんどんクライアントは増えていったといいます。

「仕事を辞めて、半年で、月収がこれまでの4倍以上になっていた」という彼女は、一年後に会社を設立。現在では、社員を雇い、経営者として手腕をふるっています。

「自分で会社をすることになるとは思わなかった。雇われているのとは違う苦労もあるけど、今の方が断然やりがいがある。あのとき辞めて本当に良かった。自分が経営者になった今、あのときの社長はほんとクソだったなって思う」


嫌な仕事はすぐ辞めた方がいい?ケース2 大企業に嫌気がさした人の末路


瞳(仮名・33歳)は、とある大企業で事務系の仕事を行なっていましたが、ある日唐突に「もっと面白い仕事がしたい」「大企業の歯車になるのは嫌だ」と退職してしまいます。

「小さい企業だったらやりがいがあるかも」と考え、中小企業の面接を受けてみては、その給料の少なさと福利厚生という概念の無さにうんざりしたといいます。

また、「クリエイティブ系の仕事だったらやりがいがあるかも」と考え、異業種にチャレンジしてみるもののことごとく惨敗。「30代から未経験の仕事にチャレンジすることの難しさ」を思い知ったといいます。

「また同じような大企業に勤めるんだったら辞めた意味がない。でもやりがいがあって、福利厚生がしっかりしている仕事はなさそう」

もうすぐ退職してから1年が経とうとしていますが、就職先は決まりません。

「もう派遣とかアルバイトでもいいのかなって気がしてきた。無理せず気楽に働ける場所を見つけたい」

さいご


今回は、退職後の計画を立てずに、勢いで退職した人の事例をご紹介しました。

退職後に、会社を設立し成功した人もいれば、就職先が見つからず、やむなく非正規で働こうと考えている人もいます。

「辞めたらどうにかなるだろう」という気持ちで辞めて、成功した人の事例ばかりがメディアに取り上げられる傾向にありますが、現実には、「辞めてもどうにもならなかった人」「生活レベルが著しく下がってしまった人」もいるということを認識しておきましょう。

(今来 今/ライター)

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