生理前になると、妙にムラムラする。全女性とは言いませんが、多くの女性は経験があるのではないでしょうか?
そのときばかりはなぜか、感情のコントロールがきかず、自分でも信じられないほどの恥ずかしい行動をしてしまうことも。
冷静になって後から思い出すと赤面ものの、「生理前のムラムラが原因で起こしてしまった珍エピソード」をご紹介します。
目次
生理前は何をしでかすか分からない!?
生理前のムラムラ、それはちょうど排卵期に起こります。いちばん妊娠しやすい日、いわゆる危険日などとも呼ばれていますね。このムラムラによって、赤面ものの失敗をしてしまうこともあります。
生理前はとにかく彼氏にケンカを売る
「言わなければいいのに、聞かなければいいのに。あとから思うとそういう言葉ばかり彼にぶつけてしまい、結果としてケンカになってしまいます。生理が来るたびに、元カノの話を自分から聞き出したり、愛情を確かめるために『もし、子供ができたら?』など、もしもシリーズの重たい話をぶっこんでしまいます」(27歳/ネイリスト)
生理前は少女趣味になる
「これまでも、生理前は切ない系の映画にハマる現象が起きていました。その日は切ない系の少女マンガに感情が妙にシンクロ。好きなのに素直に伝えられない、という状況にハマってしまった。そして、そのとき片思いだった相手にポエムのようなメールを送りつけてしまった……。別人のしわざにしたいくらい恥ずかしい」(28歳/IT)
生理前は甘い雰囲気を出してしまう
「男友達と飲みに行ったら、ちょうど生理前のタイミング。ムラムラしていたのか、すごく甘い雰囲気になってしまって、誤解を与えたかも。あれは、気分が盛り上がっていただけで、あんたが好きなわけじゃないからね!」(30歳/派遣社員)
生理前は彼氏とうまくいく
「彼氏がやたらステキに見えるなあ、と思ったら、ちょうど生理前の排卵日。いっそのことずっと排卵日なら、彼氏とも仲良くやっていけるのに……。感情の変わり身の早さが憎い」(30歳/出版)
このように、女性たちに聞いてみると、この排卵日は自分ではコントロールできない感情の変化を感じていると言います。
生理前のムラムラは女性ホルモンのせいだから仕方ない
生理前にムラムラしたり、感情のコントロールができなくなってしまう理由を、医学博士・川上智史先生に解説していただきました。
川上先生によると、「生理前の排卵日、女性ホルモンが活発化している時期。このとき、まるで何者かに感情を支配されていると感じるくらい、体内ではいろいろなことが起きています」とのこと。
女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)や、黄体ホルモン(プロゲステロン)は卵巣で作られいます。
排卵前にこのエストロゲンを多く分泌させて、視床下部と言うところにある性中枢を刺激。
そうやって本能的に男性を受け入れたいと言う感情を起こすしくみになっているので、ついムラムラしてしまうのは当然なのです。
さらに、エストロゲンの分泌をコントロールしているのは、脳にある下垂体から出るホルモン(FSH,LH)。
このホルモンもまた、脳の別の部位(視床下部)からの指令(GnRH)でコントロールされています。視床下部は、ひとの情動もつかさどっています。
つまり、排卵日でホルモン分泌が活発な状態は、視床下部も活発に動いていて、それにつられて感情豊かになっている、というわけです。
ちなみに、感情のコントロールができずにイライラしてしまうならPMS(月経前症候群)を疑ってみましょう。
女性ホルモンと上手に付き合っていこう
生理前のムラムラ。それは、改めて女体の奥深さを感じるできごとだったのですね。
ホルモンのせいで感情豊かになってしまう、という事実を先に知っておけば、失敗エピソードも事前に防げるはずです。
ホルモンと上手にお付き合いしていきましょう。
【取材協力:医学博士 川上智史】
北里大学大学院医療系研究科医学専攻博士課程修了、予防医学を専門とし、一般向けに学術講演を行い予防の重要性に対して啓発を続ける。
また、アンチエイジングアドバイザー、メディカルアドバイザーとして医学的に「美と健康」を追求。軽快な講義と巧みな話で聴講者を飽きさせず女性を中心に人気を集めている。
(浅川有紀/ライター)
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