最近、筆者の友人が彼氏と別れることになったのですが、その際に「いままでお前に使った金、払えよ!」とプレゼントや食事代を請求されたそう。

「払わないと訴えてやる」と迫られ、彼女はしぶしぶ請求されたお金を払ったのですが、払わないと本当に訴えられてしまうのでしょうか?

 

これって犯罪?弁護士先生がジャッジ!

 

このような恋愛におけるトラブルを、アディーレ法律事務所の篠田恵里香弁護士にジャッジしていただきました。

●ケース 1:プレゼント代は払うべき?

「付き合っていた彼と別れる際に、いままでの交際費用として、食事やプレゼント代を請求されました。こちらからねだったわけではなく、彼が勝手にしたことなのに払わないといけないの?」(34 歳/飲食)

○篠田先生の回答!

払わなくていいです。

法律上「プレゼント」は「贈与契約」といって、あげてしまった以上返せとは言えません。

「贈与契約」は、2者の間で、「あげるよ」「もらうよ」という合意によって成立します。

口約束の贈与の場合、実際にあげるまでは撤回ができたのですが、いったんあげてしまうと「撤回ができない=返せとは言えない」ことになります。

●ケース 2:買った家具を運び出したら泥棒?

「同棲をしていた彼と別れて、引っ越すことになりました。そのときに私が購入したテレビや冷蔵庫を勝手に運び出したら、『2人の物だろ!』と泥棒呼ばわりされました。2人で使っていたけど、お金を出したのは私なのに」(28 歳/製造・メーカー)

○篠田先生の回答!

勝手に持ち出すと窃盗罪になる可能性があります。

お金はあなたの財布から出ていても、2人の共有財産になったのであれば、勝手に持ち出すと「他人の物を盗んだ」と同様の扱いとなる可能性があるからです。

●ケース 3:ウソのプロフィールに騙された!

「婚活パーティーで知り合った公務員と名乗っていた彼。結婚までこぎつけたのに、結婚直前に『実はウソなんだ』と、まさかのカミングアウト! これって詐欺罪で訴えられますよね? アラサー女の貴重な時間を、金銭にして取り返したい!」

○篠田先生の回答!

「職業」を偽ったのみでは詐欺罪に問えませんし、慰謝料の請求も難しいでしょう。

ただし、「結婚しよう」という約束をして「婚約成立」となれば、相手の職業偽り等の行為が「婚約破棄の原因を作った」として、婚約破棄を理由とする慰謝料請求が可能となる余地はあります。

●ケース 4:ケンカの末、山中に置き去りに……

「ドライブ中にケンカになり、怒った彼に人通りの少ない山中に置き去りにされました。2時間近く山道を歩き続け、クタクタになって下山。タクシーで家まで帰ると1万円近く掛かりました。タクシー代とクタクタにされた慰謝料は払ってもらえるのでしょうか?」

○篠田先生の回答!

刑法 218 条の保護責任者遺棄罪は、「生命や身体に危険を及ぼすような行為」 であることが必要なので、雪山に置きざりにする場合はともかく、歩けば無事に帰れる場所に置き去りにしても犯罪にはなりません。

「2時間も歩いたこと」については、自分にも相手を怒らせてしまった落ち度があるので、慰謝料請求は難しいのが通常。

またタクシー代についても、置き去りにされたことにより当然生じた損害とはいえないので、基本的には請求は難しいです。

●ケース 5:携帯チェックがバレた

「彼の携帯メールをチェックしていたことがバレてしまい、『プライバシーの侵害だ!』とひどく怒られました。別にメールを消去したわけでもないし、見ただけなら訴えられるほどの罪にはならないでしょ?」

○篠田先生の回答!

相手の携帯メールを盗み見しただけでは犯罪になりません。

しかし、他人のメールサーバに不正アクセスをし、他人に送られてくるメールに操作を加える行為は「不正アクセス禁止法違反」として罪に問われる可能性があります。

単純にメールを見ただけであれば罪には問われませんが、カップル間で携帯メールを勝手に見る行為はプライバシー侵害になる可能性が高いです。

ただ、請求できる慰謝料は極めて低額になるのが実情です。

 

恋愛にトラブルはつきもの!

 

山中に置き去りにされた筆者は「危うく死ぬところだった! 殺人未遂だ!」 と息巻いていましたが、法律上は「おとがめナシ」と言うことにいまだショックを隠しきれません。

このように、男女の恋愛には、さまざまなトラブルがつきものです。

何気なく取ったあなたの行動が法律に違反している可能性もあるので、お気をつけ下さい。

(取材)アディーレ法律事務所 篠田恵里香弁護士
【債務整理・借金返済の無料相談なら弁護士法人アディーレ法律事務所】 http://www.adire.jp/

 

関連コラム

 

女が呼びかければ男は変わることが判明!彼を最高の男にする方法
わずか10日で10年越しの恋が実った!驚愕の方法
バレンタインに告白するなら手作りチョコよりも「美肌」が重要
読むだけで痩せる?口コミで流行中の「ダイエットメルマガ」

 

篠田恵里香プロフィール

 


弁護士法人アディーレ法律事務所 パートナー弁護士(東京弁護士会所属)

1976年千葉県生まれ。
学習院大学を卒業後、都内の外資系ホテルに勤務し、サービス業の精神を徹底して学ぶ。
同大学法科大学院を卒業後、2007年新司法試験に合格。弁護士としてアディーレ法律事務所に入所。

主に離婚などの男女トラブルに関する案件を得意としており、離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。

Written by ハラカナエ
Photo by David Castillo Dominici

関連キーワード
雑学・豆知識】の最新記事
  • 新札はなぜアイドルの顔ではだめなの?
  • 【一時間千円】話題の“おっさんレンタル”利用する人の目的はなに? 
  • 「彼氏が3人います」でも誠実なワケ。ポリアモリー(複数愛)とは?
  • 「ドキッ」とさせる!社用メールで恋心をアピールする方法3選
  • その恋愛テク本当に効果ある!? 美人が書く恋愛コラムが参考にならない理由
  • 「○歳以上の処女は引く」と言うオトコはショボいから無視してOKな訳
  • 本当に優しい男性を彼氏にするために……動物とふれあわせて見極めよう!
  • 鼻の大きさは迷信!? アレがデカい男性の見分け方