大学生の時の話です。
同じ学科の中に、ひときわ目立って問題を起こしていた、超絶ヤリチンのリョウ(仮)という人間がいました。
リョウは最初、友佳ちゃん(仮)を愛する一途キャラで通していましたが、だんだん化けの皮が剥がれて行きました。
これはリョウの悪の所業の数々と、それでも別れようとしない友佳ちゃん、そしてその2人の流れ弾を食らって絶縁を決めた美咲(仮)の話です。
【関係図】
「美咲の友達」←手を出す―【リョウ♡友佳】←友人→「美咲」
リョウのヤリチン具合が露見した
美咲「ねぇ、リョウがヤバいんだけど」
そう美咲に相談されたのは、1回生の秋口くらいの頃だったでしょうか。
美咲が言うには、美咲の友達がリョウからのアプローチを受けていて、その子はリョウに彼女がいることを知らないとのこと。
美咲「その子、リョウのこと結構気に入ってたっぽくて。アイツ彼女がいるよっていったらめちゃくちゃ凹んでて。マジなくない!?」
僕「それ、友佳ちゃんは知ってんの?」
美咲「それがさ、私がそのこと友佳に伝えたら、友佳は『リョウがそんなことするわけない』っていって聞かないの」
僕「あらまぁ」
友佳を洗脳するリョウのモラハラ男ブリ
それだけ済んだのなら、『彼氏の浮気に疑わない能天気な女の子』の話で終わるのですが、そうは問屋がおろしません。
美咲が友佳にチクったことを知ったリョウは、なんと全てを「美咲が2人を別れさせるために仕組んだ罠」だと言い始めたのです。
つまり、リョウの言い分としてはこうです。
リョウ「最初に誘って来たのは、女(美咲の友達)の方。俺は彼女がいるからと断ったのに、『別れればいいじゃん』と言われた。それを即座に美咲が友佳にチクっているということは、最初から俺へのハニートラップつもりだったんだ!」
・・・どうしょうもないやつです。皆さんもそう思うでしょう?
彼氏を絶対に悪者にしない友佳の盲信ぶり
ところが友佳は違いました。
友佳「美咲、あんた私たちを別れさせようとして、友達をリョウにけしかけたでしょう!私たちに嫉妬してるわけ!?」
美咲「ハァァ!?あんた何いってんの!? そんなのリョウのデタラメに決まってんじゃん!あんた騙されてんのよ!」
友佳「そんなわけない!私はリョウに大事にされてるもん!」
・・・漫画みたいな話だと思うでしょう?でもこれ実際に起きた話なんですよ。
止まることを知らないリョウの悪の所業
美咲「あの2人には関わらないことにした」
僕「それがいいよ」
こうして美咲は友佳との絶縁を決めました。しかし僕たちをもっと驚かせたのが、その後も絶え間なく聞こえてくるリョウの被害者の声の数々。
リョウは、この件に懲りることなく、学科を超えていろんな女性を口説いていたのです。
流石に気づいた友佳は……
これだけたくさんの浮気が発覚すれば友佳も流石に気づいたのでしょう。
しばらくして二人は別れることになりました。
しかし、友佳も友佳で、美咲にした非道の噂が立っていたので、その頃には学科内での居場所はなくなっていました。
友達の忠告は素直に聞きましょう
美咲「人の忠告を素直に聞かなかった罰です」
僕「恋は盲目とはよくいったものですな」
自分の信じたいものだけを信じようとすると、その信じていたものが崩れ去ったとき、元に戻ることができなくなります。
恋人のことを信じるのも大事ですが、それ以上に友達の忠告は素直に聞きましょう。
(川口美樹/ライター)
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