世の中、自慢話ばっかりしてるめんどくせえ人ってのがいます。
長い人生ですから、しばしばそういう人間と巡り合ってしまうことがあるんですよね。
どんな話をしていても、結局気付けば自慢話につなげてしまう。こういう人って当然嫌われるだけなんですが、当人はそこにほとんど気付かない。
一体どうしてこんな言動ができるんだろう? と疑問に思う方も多いことでしょう。
そこで今回は、この手のめんどくせえ人の遭遇事例を元に「恐らくコイツらの思考回路はこうなってるんだ」という仮定に基づく分析をしてみましょう!
自慢話しかしない・できない人の考えていること。
頭の中の構造。
それらを是非、みなさんも一緒に読み取ってみてください。
連想ゲーム方式で自慢話につなげたがる
まず、これが一番多いように感じられるのですが、どんな内容の会話をしていても、連想ゲーム方式で自慢話につなげる人ってのがいます。
たとえば「イカ」→「海産物」→「実家が漁師だからシーズンが来ると頼んでもないのにイカが送られてくる」みたいな感じで。
多少強引でも、このような連想ゲームの仕組みでガンガン自慢してくる人って実際います。
そしてこういう人って、もうその会話方式が癖になっちゃってるもんだから、物凄い滑稽なんですよね。
あるとき、こういう自慢話好きを含めた数人で「税金が高い」って話をしていると、件の人物が「分かる。俺なんて特に妻帯者だから余計高いわ」と、自慢になっていない納税自慢みたいな話をしてきて。
でも彼の年収は大した額ではないし、この会話をしている面々の大半が妻帯者。
さらに言えば彼以外全員が個人事業主なので彼より納税額が高いみたいな状態だったのに、いかんせんそういう知識や人間観察もできない状態でどんどん連想ゲームをするわけです。
当然みんな半笑いだし、自慢話を滔々(とうとう)と続ける本人だけがいい気分になっちゃってる、非常に不毛な時間が完成することになりました。
どんな話をしていても、人脈自慢でマウントをとらないと会話を終わらせることができない
会話の節々でちょこちょこっとした自慢を織り交ぜてくるぐらいならかわいいものですが、中にはいやらしい自慢をぶち込む人もいます。
僕が以前出会った人間の中には、人脈自慢でマウントをとらないと会話を終わらせられない可哀想な人がいました。
彼の場合、どんな会話にでも首を突っ込んでは「ああ~、それ知り合いの議員が言ってたわ」とか「それね。親戚に税理士いるから今度相談してあげようか?」みたいな。
もう万事そういう調子で会話を乱してくるので興ざめも興ざめ。
女性同士だとなかなかそういう人を排斥しにくいでしょうが、こっちは男性なので「おめえいちいちうるせえんだよ!」と一喝してしまいました。
人脈自慢をする人というのは結局、「自分はこんなに広い人脈があるんだぞ、俺に従っておくほうがいいぞ」みたいな圧を見せてくるんですよね。
でも、そんなのただの借り物の力でしかないから、会話の度に不愉快な自慢話をされるのは我慢ならない、と。
そういうことを説明してあげたんですが、もう根性が曲がっているので「後悔するなよ、すぐに弁護士に連絡してやる」みたいな人脈自慢混じりの捨て台詞を吐かれました。
なので「そこでも人脈自慢しないと気が済まないのか。お前自身には何があるんだ」と返しましたところ、まさかの号泣。
ちなみにこの人物、最近は全然会っていないのですが共通の知人曰く「最近は『俺は近所のコンビニの店長と知り合いだ』って自慢していたよ」とのこと。
人脈自慢するレベルじゃないでしょ……。
友達がいないから会話の押し引きが理解できてない
あと、これも結構いるんですが、友達がいない人って30代ぐらいから会話がちょっと周りとズレるというか、成立しにくくなりません?
だんだん焦っているのか知らないけど、初っ端でガツンと「俺は金持ちで~」とか自己紹介してきて、自慢話を吹聴してから接近してくる、みたいな。
そういう人ってこれまで何人か出会ってまして、百発百中で親友がいないんです。
いや、当人に質問すると必ず「友達ぐらいいるわ」って反論するんだけど、そこから1年、2年と観察してみると、どう考えても孤独なんですよね。
地元での友達との悪さ自慢なんかすると「じゃあ確認するから、それ知ってる人の連絡先教えろ」と言われればしどろもどろ。
友達がいないから、会話の駆け引きができず、自慢話をして周りに凄いと思わせて、仲良くなるという方法を選択しているんだろなぁと思います。
自慢話をしたがる人間は残らず不愉快ですが、この手のタイプは不愉快な上にこっちまで恥ずかしくなっちゃうから、もう出会いたくないなぁ。
おわりに
今回このコラムを書くにあたって、これまで遭遇してきた自慢話をする人間の顔や声やセリフなんかも脳内再生しまくったんですが、まあ~不愉快ですね(笑)。
誰も得をしないばかりか、会話中の空気を悪くするだけですし、自慢話って。
自分が気持ちよくなれれば、他人を不愉快にさせてもいいと思ってるから、あんな話ができるわけですからね。
凄いなあ~、僕には到底できない芸当です。
みなさん、たとえお酒が入っているような状況でも、自慢話だけは決して披露しないようにしましょう。
本当に尊敬されるべき人は、周りが勝手に称えてくれます。
自分で自慢話を披露するような人ってのは、誰からも尊敬されないし、周りから悪口を言われているような人なのです。
(松本ミゾレ/ライター)
■女子会のマウント合戦が疲れる……無駄な幸せ自慢の数々
■「俺の彼女さ……♡」男性が自慢したくなる彼女の特徴
■「うちの子の方が上!」ママ友同士のお受験マウンティング合戦エピソード【前編】