男性の25歳ぐらいまでは、仕事における差がそこまでハッキリ出ていないため、「恋愛」ぐらいしか他人との差を見せつけられるものがありません。
そのため多くの20代前半の男性は、男性にも女性にも「経験人数」でマウンティングしたがるのですが、実際にお相手をした女性の話を聞くと「全然上手じゃなかった」という感想が多いのは、なんとも悲壮感漂う話です。
女性の皆さんにおかれましては、決してだまされないように気をつけて欲しいのですが、特に男性のSEXのうまさはその人のもつテクニックではなく、経験した人数でもなく、「同じ人と何回やったか?」に比例していくものなんです。
「一回目」なんて誰にでもできる
飲食店に例えるとわかりやすいのですが、どんなにやはりのお店でも一回行ってみて「リピートするほどでもねぇな」と思えば、二回目にいくことはなくなりますよね。
それと同じで、男性の中にも「外への宣伝はものすごく上手」なのですが、実際に出てくるご飯が言うほどおいしくなかったり、接客に手を抜いていたりする人がすごく多いのです。
そう言う人は集客が上手(外見だけ整えたり、リア充アピールしたり)なだけで、実際の中身はスカスカです。さらに困ったことに女性の皆さんが優しくて「ここのご飯ものすごくまずいですね」って言ってくれないものだから、「喜んでもらえた」と勘違いしているのです。
正直、一回目は誰にでもできます。ですから何人新規のお客さんを集めてこようがそのお店の本質はわかりません。そのお店の質は、「固定のお客さんに何回リピートされているか?」で測るべきなのです。
男性向けのSEXノウハウは陳腐なものが多い
最近女性向けのSEXノウハウ記事はものすごくたくさん増えてきました。それだけ彼を満足させたいと思う女性が多い、ということなのでしょう。
しかし男性向けのSEXノウハウ記事はゼロではないものの、ものすごく陳腐なものが多いのが実情です。なぜならそう言うノウハウを書く人に限って「経験人数」を売りにしているから。
本当にノウハウが豊富な人は、経験人数を売りにしたりはしませんし、そのノウハウを周囲に公開することをしません。(AV男優などのプロ、は話が別です)
これはより本質的なテクニックが、同じ人と回数を重ねたいと磨かれないものであり、かつ言語化するのがものすごく難しいからだと思います。
試行錯誤をやめない人が本当のテクニックを習得する
女性のオーガズムは男性のそれと違い、ものすごくいろんな要素が複雑に絡み合うため、「こうすればこうなる」みたいなことが言えません。
女性のオーガズムには相手への信頼度や安心感が大きく影響しており、回数を重ねた相手の方が確度が高まっていく傾向にあるので、実際に特定の女性を喜ばせることに長けたとしても、それが多くの人に普遍的に使えるものなのかは自信が持てないのです。
ただ、その回数を重ねていく中で「どうしたら女性をもっと気持ち良くできるのか?」という試行錯誤を止めない男性は、ある時「あ、こういうことかな?」というコツをつかみ始めます。
そのコツをつかんだ人は、それを別の人でも試してみようとするわけです。(……きちんと別れてから試す人もいれば、その好奇心のみで浮気をしてしまう人もいるので、その辺りの倫理観はさまざまです)
それによって何人かの女性に共通して使える「黄金パターン」のようなものを身につけます。これが本当にSEXの上手な人です。しかしその人にそのノウハウを聞いても言葉にするのが難しいため「ざっくりとした感覚的なことしか教えてくれない」のです。
これが世の中にSEXの上手な男性が少ない理由だと僕は考えています。
SEXが上手な男性を見抜く方法はあるのか?
さて、女性の皆さんが気になるのは、SEXをする前にSEXの上手な男性を見抜く方法はあるのか? ということではないでしょうか。
正確なことは言えないのですが、デートの最中からあるいはLINEのやりとりから、あなたを安心させよう、あなたにリラックスしてもらおうと気を遣える男性は、SEX
が上手な傾向にあると言えます。
なぜなら、本当に上手な人は女性のオーガズムのために「安心感」が必要だということを知っているので、あなたにとても気を遣うしあなたを楽しませようとするのです。(そしてその逆はSEXも雑です)
逆を言えば、女性は本当に心から「安心してリラックスできる」相手以外に、身体を許してはならないということです。そこを守らないとワンナイトの楽しみすらも満足に味わうことができないのです。
くれぐれも「集客上手な」男に気を許さないように注意してくださいね。
(川口美樹/ライター)
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