育児というのは、非日常の連続です。
新生児期は、満足に眠れない日が続いている中でもやらなければならないことが山ほどあり、少し大きくなってくるとすぐにどこかへ行ってしまったり、イヤイヤ期があったり。
これまでは軽く流せていたパートナーへの不満も、我慢ならなくなるものです。
ちょっとSNSに愚痴っちゃえ! という方は多いと思いますが、そんな軽い気持ちで投稿したパートナーへの不満が、2人の仲を引き裂くかもしれません。
そんなおそろしい経験をした女性のエピソードをご紹介します!
目次
かわいいわが子の育児は順調な滑りだし
予定日から3日ほど遅れて生まれた我が子。
元気いっぱいの産声に、新しい家族3人の生活に期待で胸を膨らませていました。
産後の回復も順調で、スムーズに退院すると久しぶりの我が家のほっとしたのもつかの間、あわただしい育児奮闘記の始まりです。
最初の1ヶ月は旦那も育休を取ることができたので、2人協力しながらの生活、何とかやってこれました。
いよいよ旦那の育休が終わる、という頃から、ちゃんとやっていけるのか不安が募るように。
「大丈夫、できるだけ早く帰ってくるようにするし、休日は俺もいろいろやるよ」
旦那から頼もしい言葉をもらって始まった、専業主婦生活は、想像の何倍もしんどいものでした。
ワンオペ育児と旦那の対応
十分な睡眠も取れないまま、あれもこれもやらなきゃ……とあせっているうちに旦那は帰宅し、作りかけの夕飯を仕上げてもらう。
そんな日が続き、やっと夕飯を作り終えて旦那の帰りを待つことができた日のこと。
旦那が帰ってくる直前から泣き出した子どもをあやしながら
「ごめん! 夕飯できてるから温めて食べていいよ!」
と言ったのですが、ため息をつきながら夕飯をレンジに入れる旦那を見かけてしまい、ショックを受けました。
彼だって疲れているかもしれないけれど、私もギリギリで頑張ってるのに……と急に悲しくなり、ようやく子どもが寝ついてくれたあとに、SNSでちょっとだけ愚痴りました。
すれ違い始めた日。お互いにストレスが溜まって不満が募る
反応が欲しかったわけではありません。
ただ、言葉にして吐き出さないと苦しくて息もできなくて、昔から使っているアカウントを開いて気づいたら旦那の愚痴を打ち込んでいました。
投稿すると、かなり気持ちが楽になるのがわかりました。
その間にささっとお風呂に入って、また子どもの面倒を見て、ご飯を食べながら……
気がついたら日付けの変わる頃でした。
すっかり寝る支度を整えた旦那がやってくると
「ご飯ありがとう。明日早いから、朝のおむつ変えできないかもしれない……悪いけど、お願い」
とても疲れた顔を作ってきた旦那がそこにはいました。
「……うん、わかった。おやすみ」
わざわざ「自分は疲れています」みたいな表情を作って、嫌味だろうか。
私も精一杯やっているのに、これじゃワンオペ育児みたい。
悲しい気持ちになりながら、テーブルでうとうとしてしまいました。
吐き出す場所も選ばないとこうなるのか……
以来、ささいなことでも不満があるとSNSに頼るようになりました。
ありがたいことに、何人かからコメントがついて
「大変な時期だけど応援しています!」
「ひどい旦那さんですね! 怒っちゃいましょう」
などなど共感してもらえたので、ただ吐き出すよりもいい気持ちになっていました。
しかし、SNSで旦那への不満を発散するようになって1ヶ月が経ったころ。
旦那にSNSの投稿がバレてしまいました。
「不満があるなら直接言ってくれたほうがマシなんだけど。疲れてるのはお互い様じゃん」
と怒られ、たしかにあまり気分のいいものではないよな……と考えなおしました。
終わりの見えない苦しみに育児が重荷に
数日の間は不満の投稿も控えていたのですが、耐えきれずまた旦那への不満を投稿。
これもまた見つかり、あっという間に旦那との関係が悪化していきました。
初めての育児と、旦那とのすれ違い。
頭の痛い毎日におぼれていきました。
(廣瀬伶/ライター)
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