最近「彼氏とセックス したいけど、恥ずかしくて誘えない」「彼氏からオナニーしているか聞かれてウソをついた」など、「自分の性欲や性的嗜好(しこう)について話すのが恥ずかしい」という女子の話を聞く機会がありました。
彼女たちは、「女性で性欲が強いこと」「女性からセックス を誘うこと」は恥ずかしいと感じているようです。気持ちは分かります。ですが、なぜそんな風に感じてしまうのでしょうか?
女の人って性欲あるの? 女の人はオナニーしないんでしょ? と思われていた時代
現代では、女性にも男性と同様に性欲がある(男女問わず性欲がない人もいますが)ことは常識になっています。
ですが、かつては、「女性には性欲がない」「女性の性欲は男性より弱い」と考えられていた時代がありました。
それはなぜでしょうか?
それには、ふたつの理由があると考えられます。
ひとつは体の構造上、女性の性欲は可視化されにくいため、男性からは「女性に性欲があるか否か」が判断しにくかったためです。女性自身が「あるよ。てか普通にあるでしょ。生き物なんだから繁殖しなくちゃならないし」と言えたら違っていたのでしょうが、かつては、女性に性欲があるということを公言できない空気がありました。
なぜなら、「女性が性的なことを言うのははしたないこと」「性欲が強い女性は淫乱」などの負のイメージがつきまとっていたからです。「女性は性的な発言をしてはいけない。性欲の主体になってはいけない」と言う社会の空気が、「女性には性欲がない」「女性の性欲は男性より弱い」と考えられてきたふたつ目の理由でしょう。
性欲に対するダブルスタンダード
しかし、そもそもなぜ、「女性が性的なことを言うのははしたないこと」「性欲が強い女性は淫乱」という風潮になったのでしょうか?
それは、「女性はつつましやかであれ」「貞淑な女性にこそ価値がある」と言う価値観があったからです。誰がそんな価値観を作ったのかは分かりません。でも、「誰かにとって都合がいい価値観であったから」ということは確かでしょう。「女性には性欲があまりない、女性は複数の男性とセックス すべきではない」ということにしておいた方が、特をする人がどこかにいたのです。
男性の場合は、性欲が強くてもそんなに悪いイメージはもたれません。それどころか、「何人の女性とセックス したか」を自慢げに語る男性もいます。
「性欲が強い女性は淫乱」「性欲が強い男性は男らしい」というように、性欲におけるダブルスタンダードは、いまだに根強く残っているように思えます。
しかし、社会の規範に合わせて、自分の欲望を隠し続けていては、パートナーとの関係はいつまでたっても深まりません。
「性欲や性癖について話すことは、はしたないこと」と考えてしまうのは、過去に誰かが作った価値観を内面化していしまっているだけだという可能性が十分考えられます。
お仕着せの価値観にとらわれず、自分の気持ちに正直に、セックス についてパートナーと語り合わなければ、性的に満たされることは難しいのではないでしょうか?
さいごに。どれだけ好きな人でも、口に出して言わなければ伝わらないことは多い
自分の性欲や性的志向について、恥ずかしがらず、パートナーに話してみましょう。
口に出さなければ、あなたは何がしてほしくて、何をしてほしくないのか、彼(彼女)は知ることができません。気持ちいいセックス をするためには、打ち解けて話すことができる気持ちいいコミュニケーションが必要なのです。
(今来 今/ライター)
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