それが恋人であれ夫婦であれ、一組のカップルが一つ屋根の下に暮らす、ということは何かとトラブルを生むものです。
特に、それまでの育ってきた環境での「常識」が違いすぎて、日常のタイムラインが食い違う場合は、かなりの頻度で衝突が起こります。
例えば、あなたも同棲相手に「今このタイミングで家事をして欲しいのに、別のことをしていて、手伝う気配すら見せないことにイライラする」という感情を抱いたことはないでしょうか?
実は、我が家も僕が自営業、奥さんがサラリーマンなので、24時間の「時間感覚」が全然違います。
そこで我が家では「それぞれがしたいタイミングで家事を分担する」ことでお互いのストレスを発生させないようにしています。
食事があれば食べ、なければ作る
例えば、奥さんはいつも7時半くらいに起きて8時半に出かけていきますが、僕はいつも奥さんが出かける時間にだいたい起きています。
そのため、奥さんは僕が起きる頃には朝食をすませて出かけて行くわけですが、僕の分を作ってくれるときと作らない時があります。
僕は、「自分の分ができているときはありがたく頂戴」し、「自分の分ができていないときは自分で作り」ます。
そこに奥さんへの不満や期待はこれっぽっちもなく、「あればいただき、なければ作る」ということをただ単に行っているのです。
ちなみに、夕食は作るのがめんどくさいときは、「とりあえず自分の分だけ食べて寝る」といったことも可能になっています。
洗濯物が限界を迎えたら洗濯をする
洗濯に関しては、洗濯機に入っている洗濯物の量を見ながら、「そろそろ回さないとヤバイな」と思った方がやるという(暗黙の)ルールになっています。
妻が休日にまとめてどかっとやる場合もあれば、僕が平日の午前中の時間を使ってやる場合もあります。
そこでも「もうちょい早くやってよ」とか「なんでやらないの?」といった相手への不満は存在しません。
あくまでも「そろそろ回さないと次の洗濯物が入らないから回す」という基準に基づいて二人でやっているのです。
ざっくりとした役割分担を作る
僕ら夫婦の場合、家事の得意不得意によって、家事をざっくりと役割分担しています。
まず、家計管理の上手な妻が食材をコントロールしますが、平日のスーパーの特売日には僕が買い物に行きます。
トイレとお風呂の掃除は妻がすることが多く、洗い物とゴミ捨ては僕がやることが多いです。
別に何かしらの会議があって決まったわけではなく、同棲生活の中で「自分がやった方が早い」と思うことをそれぞれ担当している、という感じです。
しかし、分担された役割を相手がやっていないからといって、それを責めたりはしません。相手がやってなければ、自分がやるだけです。
なぜ「決めすぎない」方がいいのか?
僕らが家事の時間や役割を固定しないのは、ライフスタイルの変化に対応するためです。
今はまだ二人ですが赤ちゃんが生まれたら、それぞれの時間軸も当然変わってくるだろうと思われるからです。
そのときに日中働いている妻の代わりにいろいろな家事・育児をすることになるのは僕でしょうし、妻は帰ってきて夕食を作り僕はそこから仕事を開始する、といったライフスタイルが予想されます。
そのとき、今と同じ家事の役割分担では回らないだろうな、ということも簡単に予想がつきます。
ですから今から家事の時間や役割を固定しない方がいいだろうと思っているのです。
そのほうが相手に期待することが減るので、イライラする必要もないし、「なんで自分ばっかり」という気にもなりません。
必要なタイミングで、できる方がやる、これが一番の方法だと(今のところは)思っています。
(川口美樹/ライター)
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