極端な労働時間や過剰なノルマを強いられる。支払われることのない残業代、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、暴力……。これらが横行し、法令を遵守する意識のとても低い企業をいつの日か、ブラック企業と呼ぶようになりました。
最近でこそ、内部告発や週刊誌のスッパ抜き記事などで暴露されることがありますが、表沙汰になっているのは氷山の一角に過ぎません。あなたの彼氏が勤める企業が、ブラック企業なんてこともあるかもしれません……。
もし彼氏がブラック企業に勤めていたとしたら、とても心配ですよね。今回はそんな彼氏のために、彼女ができることは何なのか? さまざまなケースから紐解いていきたいと思います。
1.「仕方ない」ではないと伝える
ブラック企業で彼氏が働いていることに気がついたとき、彼女としてはいち早く転職して欲しいと願いますよね。しかし、彼氏から「仕方ない。どうしようもない。この業界ではこれが普通。今辞めても次の仕事が見つかるわけない」と、彼氏がなぜか現状を維持しようとするケースはよくあります。
ブラック企業で働いている間は、日々の過酷な労働で精神が病んでしまい視野が狭くなってしまっている状態なのです。したがって、目の前に無数の選択肢あるにも関わらず、本人にはまったく見えていません。
またさらに最悪なことに、ブラック企業では、無能扱いされたり尊厳を傷つけられるような言葉を日々投げかけることによって、従業員を洗脳しているので、「俺はダメな人間だから、他に雇ってくれるところはない」という思考に貶められているのです。なので、仕事を辞めることに恐怖を抱いてしまうこともよくあるようです。
彼女のできることは、まず彼のそういった歪んだ認識や洗脳状態から解放してあげましょう。ブラック企業に務め続けることは仕方ないことではなく、辞めることもできるし、別の会社を探すこともできるのだと冷静に彼氏に伝え続けましょう。
2.ブラック企業リテラシーを高める
彼氏自身が諦めてしまっているから、ブラック企業に勤め続けることは仕方ない。と諦める前に、ブラック企業対策について学んでみましょう。
ブラック企業で勤める人の相談窓口となるNPOや、ブラック企業に勤める人の残業代未払い問題を専門としている弁護士など、世の中にはブラック企業に対抗できる専門家が少なからずいます。
彼氏の代わりに書籍を読んでブラック企業に勤めている人の実体験やサポートの事例などについて学んで、どこに相談すべきか、どういった対策がとれるのか、といった知識を身に付けましょう。
3.精神的なサポートをする
彼氏自身がブラック企業に勤めていることを「間違っている」と正常に認識でき、会社を辞めたり企業に対して残業代未払いの請求や、損害賠償の請求を行うことになった場合、次の仕事がなかなか決まらなかったり、裁判が長引いてストレスを感じたり、といった事態も予測できます。
そういった場合には、そばに寄り添い、「大丈夫。何があってもあなたの味方でいる」と伝えてあげましょう。彼が頼りなかったり、冷静ではない状態かもしれませんが、一時的なものなのです。もちろんk自分自身ののメンタルを保ちながらも彼をサポートしてあげてください。
さいごに
今回はブラック企業に勤めている彼氏のために彼女ができるサポートについて、ご紹介してきました。労働者の人権を踏みにじったり、不当に安い賃金で搾取するブラック企業に勤め続けることで、精神的に追い込まれてしまう人は、現在かなり多く存在しています。
彼氏の精神的、肉体的健康を取り戻すためにも、まずはブラック企業対策についてのリテラシーを高めましょう。そして、来るべきときのために、準備しておくといいでしょう。
(今来 今/ライター)
■「ブラック企業を辞めたいけど、辞められない」人に知ってほしい話
■ホワイト企業がうらやましすぎ!憎悪にも似た感情を抱いた瞬間6選
■仕事が忙しい彼氏と上手に付き合う方法・理想のデートプラン