こんにちは、沙木貴咲です。
熟年夫婦だって、言葉にしなくちゃ伝わらないことがあるといいます。表情や態度から察して! というのは、やっぱりなかなか難しいのでしょう。でも、何でもかんでも言えばいい、というわけでもなさそうです。
不満・希望はちゃんと言うべき!
不機嫌だということを言動から察してくれ、というのはかなり無理があるかもしれません。付き合いが長いカップルで、さらに不機嫌なときに決まって現れるクセのようなものがある恋人なら、「あ、機嫌悪いんだな」とすぐ気づくでしょうが……。
普通は気分が悪くなっても、面白くない気持ちを胸のうちで持て余すだけなので、スルーしてしまうことも多いはずです。
また、恋人に対して「こうしてほしい」という希望がある場合、意味ありげで遠回りな発言から汲んで! というのも、なかなか至難のワザ。
特に、男性は女性に比べて鈍感なところがあるため、彼女が「どうしてわかってくれないの?」と文句を言うようになって、初めて彼氏が「えっ! そうだったの?」と彼女の本音を知る……というケースが少なくないでしょう。
言いにくいことや、言葉にするのが恥ずかしい内容も、ちゃんと言わないと結局伝わらないのです。いずれ気づいてくれるだろうと期待するだけ損をするかもしれません。
触れることで伝わる気持ちもある
言葉にしないと伝わらない気持ちがある一方で、あえて言葉にしなくても触れることで伝わる気持ちがあります。
恋人同士でその典型的な例というと、ケンカをした後の仲直りじゃないでしょうか?
お互いに気まずい状態がイヤで、早く仲直りしたいんだけど、うまく言葉が出てこなかったり、素直に謝れなかったりしてモジモジしてしまう……そんな時にそっと隣に寄り添ってみるとか。
身を寄せる彼女に対して、彼氏も無言で頭をなでたなら、「ケンカはおしまい」ということ。相手の言わんとすることを理解して、気持ちを通じ合わせるはずです。
気持ちを態度や手指に込めるということ
彼氏が体調不良のとき、あるいは仕事などで失敗をして落ち込んでいるとき、女性は多くを語らないほうが良いでしょう。何も言わず、彼の手に自分の手を重ねたり、痛いという個所に手のひらを当てたりすると、それだけで彼氏の心身は癒やされていきます。
『手当て』という言葉がありますが、その字のとおりに手を当てるだけで相手を思いやり、苦痛を取り除くことは可能なのです。彼氏は彼女のあたたかな思いを感じ取り、「自分は愛されている」と安心するに違いありません。
また女性にとっては、『頭をなでられる』はかなりうれしい行為。彼氏が自分をかわいがってくれていると、ひしひしと感じるはずです。
愛されているだけでなく、彼に守られているという気にもなるので、どんな不安も吹き飛んでしまうでしょう。
恋愛では心も身体も大切!
恋愛は、単に「好き」という気持ちを共有して交わすだけでは足りません。身体の触れ合いがあってこそ、成立するものだといえます。
けれどそれは、快楽を楽しむことだけに限らないのです。言葉にしない気持ちの交流……いわば『ボディートーク』が大切で、態度や手指でしかあらわせない曖昧な感情もあるという意味。
言葉にするべき部分と、あえて言葉にはしない部分でのコミュニケーションを上手に使い分けることが、良い恋愛を育てるのかもしれません。少なくとも、彼氏との間に激しい気持ちのすれ違いは起きないはずです。
(沙木貴咲/ライター)
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