あなたはひとに認められたい、愛されたいと思うあまり、ついわがままに振る舞ってしまい、人間関係をこじらせてしまった経験がありませんか?

ひとはひとと比べることで相対的に幸せを感じる習性があるため、他人より少しでも愛されたいと思うのは自然です。

しかし、あまりにも自己愛が強すぎると、周囲のひととの間で軋轢を生み、生き辛くなってしまいます。

いったいどうすれば「自分が自分が」という自分への執着から解放され、真に他人から愛される女性に成長することができるのでしょうか?

その方法を、日本独自の心理療法である「内観療法」から学んでみましょう。

 

仏教から生まれた心理療法

 

内観療法とは、浄土真宗の「身調べ」から宗教的な部分を払拭し、僧侶である吉本伊信が体系化した精神修養法。

本格的な内観療法を行うには、内観道場に留まり面接者とともに実施する「集中内観」が必要ですが、ひとりで行える「日常内観」であれば比較的簡単に行えるため、すぐにでも実践可能です。

具体的には、自分の身近な母、父、夫または妻、子、先生などに対する過去の関わりを、

●その1:世話になったこと

●その2:して返したこと

●その3:迷惑をかけたこと

の三つのテーマ(内観三項目)に沿い、事実をひたすらに思い出していけば良いのです。

例えばこれを毎日、一項目づつ日記に書いても良いでしょうし、朝の通勤時間に思い出しても良いでしょう。

大切なのは、内観三項目を日常生活に取り入れ、毎日の習慣にすることです。

これを続けると、近親者への深い愛情、自責感といった情動体験が見られ、しだいに「他者からはこのように大切にされた、他者のことをこのように誤解させた」といった第三者の視点に気づきます。
それによって我執から解放され、人格面の成長と協調性の高まりが認められるとされています。

結果として、職場の人間関係や家族関係だけではなく、恋人や夫婦の関係にも改善が見られるはずです。

 

世界に誇れるやまとなでしこになろう

 

今、世界では日本人の気質や日本の文化に影響を与えた、禅や仏教の思想に注目が集まっています。

「癒し」や「悟り」といった、心の静けさを良しとする日本人らしい美徳感は、不毛な争いが繰り返される現代、国境を越えて求められているのではないでしょうか。

内観療法もまた、日本が世界に誇る精神修養法です。

せっかく日本に生まれたのだから、身近なひとへの感謝を習慣化し、我執から解放された、心美しいやまとなでしこを目指してみてはいかがでしょうか?

 

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Written by マツタヒロノリ
Photo by danielmviero.com

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