今回のテーマはケースとしてはそこまで多くないので、そんなに共感を得ない話かもしれません。
しかし、確実に存在している悩みでもあります。
それは『美人だから無駄にモテてしまう』悩みです。
何を贅沢な!と思うことなかれ。この問題の難しいところは、モテが必ずしも恋愛スキルの向上につながらないということです。
本人は恋愛弱者である自覚があるのに、外見の良さなどから男性からアプローチされる回数だけが重なり、あまり中身のない経験が積まれていってしまうのです。
それゆえに本人たちは「なんとなくつきあってみるけど、一向に幸せな恋愛ができない」と真剣に悩んでいるのです。
恋を自分から始めると決める
無駄モテしてしまう人は、恋愛のスタートを人からのアプローチに依存しがちです。
放っておいても言い寄られてしまうので、自ら恋を始める、という感覚が麻痺してしまっているんです。
そこで「恋のスタートは絶対に自分から」と決めてみるのです。
そうすると、本当にびっくりするくらいどうしたらいいのかわからないのです。
その気づきが大事で、「いかに自分が恋愛に関して受け身で生きてきたのか」を自覚することで、少しずつ変化が生まれていきます。
「最悪我慢できる条件の人」を断る勇気を持つ
美人の中にも、人からの誘いを断るのが苦手な美人がいます。
「そんなに嫌じゃない」という曖昧な判断基準しか持たないため、相手からのアプローチに載せられてしまい、ホイホイとコトが進んでいってしまうのです。
そこで、自分の判断基準を明確にする作業が必要になります。
具体的には、これまでの経験から「絶対に無理なコト」と「最悪我慢できるコト」と「こういう人だったら最高」という3つの条件を書き出してもらいます。
ここでのポイントは、「最悪我慢できるコト」に当てはまる人も含めてお誘いを断る、ということです。
これは「自分のいいと思える人の条件」を見つけ出すトレーニングになります。
この条件が明確になればなるほど、どういう人に自分がアプローチしたらいいのかの判断がつきやすくなるのです。
無駄モテを“恋愛”にカウントしないこと
無駄モテに悩む人は、無駄モテを「恋愛経験」にカウントしてはいけません。
無駄モテをカウントしてしまうから、「それなりに付き合っているのになかなか幸せになれない」という悩みを抱いてしまうのです。
無駄モテをカウントしなければ、「全然付き合ったことないけど、幸せになれない」ということに、そもそも悩みとして成立しません。
そういう意味でも、自分から始める恋以外は恋愛とは認めない、くらいの気概で恋愛に取り組むことが大事なのです。
ちなみにこの悩みから、イケメンでもなく無駄モテもしない僕が学んだことは、「やっぱり受け身な恋愛は誰がやってもうまくいかないんだな」ということです。
(川口美樹 /ライター)
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