自称イクメンの夫は、育児や家事を中途半端に手伝ってくれます。
お茶碗洗いを夫の役割にしたら、洗うだけで片付けてくれなかったり、オムツ交換は小さい方の時だけだったり……なのにSNSでイクメンぶるのはなぜー!
そんなイクママの悲痛の叫びを今ここで昇華しましょう。
自称イクメン夫の懐柔に成功したママの物語です。
前編をまだお読みでない方はこちら→『自称イクメン夫の行動にうんざり! 衝突ばかりの育児奮闘記【前編】』
イクメンアピールがすぎる夫にぴしゃり一言
自称イクメンの扱いが面倒くさい夫に、どうやって私の苦労を知ってもらおうかと悩んでいたある日、夫が体調を崩して会社を休みました。
弱っているときはお互い様。
お粥とスポーツドリンクを用意すると、娘を保育園へ預けてから仕事へ行き、定時きっかりに上がりました。
荷物を置いてから娘のお迎えに出かけようとすると、着替えた夫が寝室から出てきました。
私「体調はどう? 落ち着いた?」
夫「うん、もうだいぶスッキリ」
私「よかった。明日は仕事行けそうだね」
夫「うん」
私「じゃあ、保育園迎えに行ってくるから」
夫「え? いやいいよ、俺いくよ」
なんで風邪ひいて会社休んだ人が保育園へ行くのでしょう。
私「行ってくるからいいよ、休んでて」
夫「でも、俺送り迎えの担当なのに……」
こういうときだけ妙な責任を感じるようです。
嘘で飾られた夫を信じるパパに私は
病気の人が保育園へ行って風邪をうつして回ったら困るから、と無理やり家に置いて出ましたが、妙です。
しかし、その謎が保育園で解けました。
娘を連れて帰ろうとすると、1人のパパさんが話しかけてきました。
「あれ、今日はママがお迎えなんですね!」
事情を話すと、納得したような顔で同意してくれたのですが、続いて口にした言葉がひっかかりました。
「ママさんも共働きで大変でしょうけれど、育児や家事手伝ってあげてください」
「あっ、はあ、そうですね……?」
「SNS見てると、今日体調崩したのも納得ですから」
全然意味が分かりませんでした。
とりあえずSNSのアカウントをパパさんに教えてもらって帰りました。
あとから夫の投稿を見て、イクメンアピールの激しさに言葉を失いました。
他人にアピールするための育児ならやらなくてよし!
1週間ほど経って、元のルーティンが身に馴染んだ頃。
娘を一時的に実母に預かってもらい、夫と話し合いをしました。
私「保育園のパパさんに教えてもらって、SNSの投稿見たよ」
夫「あっ、この間娘ちゃんを迎えに行ったら言われたよ。あれからどう? って」
私「自分で作ってもいないご飯を、さも自分が作ったかのように投稿してました、って返した?」
夫「え? そんなことしないよ。イクメンの投稿喜んでくれてる人がいっぱい……」
私「自称してるだけで全部中途半端じゃん。娘の食べ物だって、作って、取り分けて、食べた後のテーブルと口拭いて、片付けてるの私だからね。育児のいいとこ取りして、イクメンアピールするくらいなら何もしないでいてくれていいから」
自称イクメン夫の行動を変えることに成功!
私がここまではっきりと物を言ったのが初めてだったからか、よほどの顔つきで迫ったからか、たじろぐ夫。
「…………とりあえず、オムツは紙に戻すね」
「……はい」
と、この事件があってから、夫は洗った食器を片付けてくれるようになったり、ゴミ出しを積極的にしてくれたりと、本当の意味で家事育児に協力してくれるようになりました。
相変わらず私の方が家事負担が大きいですが、変なイクメンアピールをやめてくれただけでもかなり楽になったので、私の勝利です。
休日には娘と外出へ行く余裕が増えて、これからが楽しみです!
(廣瀬伶/ライター)
■自称イクメン夫の行動にうんざり! 衝突ばかりの育児奮闘記【前編】
■自称「イクメン」夫にイラッときた妻たちの声5
■彼氏から夫にはなったけど、夫から父親になってくれない男性へのパパスイッチの入れ方