「はじめましてー」と出会ったママ友との間に、実は共通の知り合いがいた!
なんて話は、たまに聞くことでしょう。
同じように、普段親しくしているママ友が、実は夫の元カノだったとしたら……?
はじめから知っていて付き合うのと、後から事実を知るのとでは話が違いますよね。
なんとなく気まずいこんな瞬間に出くわしたら、あなたならどうしますか?
気の合うママ友とは、支え合う仲でした
子どもの習い事で知り合ったMさんは、波長が合うのか、一緒にいてとても落ち着く存在でした。
どちらかが仕事でお迎えに行けないときには、わが子とまとめて回収して家まで送り届けたり、先生からのお知らせ事があったら共有しあったり。
互いに助け合って、時には愚痴を漏らしあって、いい関係を築いていたと思います。
人見知りの激しい娘も、Mさんには不思議と懐きました。
子ども同士も仲が良く、いつも一緒にいたことを覚えています。
Mさんのお子さんのことは、娘と同じくらいかわいがっていましたし、Mさんも「双子みたい」と大切に思ってくれていました。
ママ友と夫の接点がこれまでなかった理由
私の夫は、出張の多いコンサルティング職です。
そのため家を空けていることが多く、子どもの参観日などの行事はほとんど参加できていませんでした。
とはいえそのままではかわいそうなので、写真や動画を多めに撮って見せ、成長を共有したり、子どもがパパ嫌いにならないように、交流の時間も作ったりと工夫していました。
娘が6歳になったころ、やっと夫の仕事とタイミングが合って、習い事のイベントに参加できることに。
これには娘も夫も大喜びでした。
Mさんにも、今回のイベントはパパも来るからって娘が張り切ってるの、と話して笑いあっていました。
えっ、どういうこと? 修羅場になりかけた瞬間
そして訪れた当日。
いつも以上に興奮してMさんのお子さんとおしゃべりしている娘を遠目に見ながら
「はじめましてだよね、こちら夫です」
Mさんに紹介すると、えっ、と言ったきり固まってしまいました。
どうしたのかと思いながら夫の顔を覗くと、気まずそうに口元を手で隠しています。
「……久しぶり」
「だね……これからは家族ぐるみでよろしく」
ギクシャクした雰囲気に違和感を覚えながら、Mさんがお子さんに呼ばれてその場を離れたところで、夫の顔を見ると
「ごめん、あれが元カノ」
ママ友が元カノなら早く教えて……
夫からは、過去に元カノとのエピソードをいくつか聞いていて、”婚約もしていたけれど別れた彼女”と記憶していました。
その瞬間、Mさんと私の波長が何となく合う理由もわかった気がしました。
少しだけモヤモヤしましたが、Mさんとの仲はその後も続いています。
ただ、夫の愚痴だけは控えるようになりましたが…
Mさんと夫が円満にお別れしてくれていたおかげです。が、もう二度とこんな気まずい経験はしたくありません。
(廣瀬伶/ライター)
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