近年、産後の女性は、満身創痍のまま赤ちゃんのお世話に追われ、ホルモンバランスが崩れているなか家事や保育園探し、復職準備も進めていかなくてはなりません。
 
小さな子どもを育てるママたちが抱える闇がどんなものなのか。
少しだけその実態をお話ししてみようと思います。
 

子どもを抱くので精一杯の両腕にかかる重圧

 

「ずっと、慣れない育児と思い通りにいかない毎日に、ただ疲れているだけなんだと思っていました」
 
産後うつの治療に励むKさんは、そう語ります。
 
「だって、自分の親も、街中ですれ違う子連れのパパやママも、みんな当然のようにやっていることなんです。
 
だから、やればできることなんだって。
わが子をかわいいと思えないのも、自分の甘さや能力不足なんだって。その分努力で埋めなきゃって、必死でした」
 
もともと責任感の強いタイプだというので、自分一人で解決しなくては、と考えてしまったのでしょう。
 
義母や夫からは、たびたび育児や家事の至らない点を指摘されていたそう。
 
そのことが、Kさんをより追い詰めていきました。

孤独な育児に拍車をかけるのは、身内

 

「6ヶ月健診のときに、先生から
『お母さん、がんばりすぎですね。もしよろしければ専門の医院をご紹介しますから、行ってみてください。
もちろんお子さんは、ご親戚・ご家族や一時預かりに預けてください』
と言われて、初めて鏡の中の自分がひどい顔をしていることに気づきました」
 
しかし、Kさんはすぐには紹介してもらった医院を受診しませんでした。
夫や実母から、止められたというのです。
 
「夫は、嫌々家事を手伝うようになりました。
わざとらしくため息をついたり、グチグチ文句を言ったりしながら、食器洗いや洗濯をしてくれるようになったのですが……」
 
そんな夫の態度が、余計にKさんを精神的に追い詰めたのだそう。
 
家事の負担は多少減ったのかもしれませんが、気持ちの余裕はむしろ失われ、より苦しい状況に陥っていきました。
 

美しい子どもを抱く、くたびれた母に周囲は

 

そんなKさんが、ついに受診を決意したのは、近所の老夫婦がきっかけでした。
 
いつもすれ違うとあいさつをしてくれ、子どもをかわいがってくれたり、育児の相談に乗ってくれたりする、親切な老夫婦は、ある日突然こう言ったのだそう。
 
「今から半日くらい、その子を預かりましょうか?お母さん、息抜きしてください」
 
さすがにわが子を預けるわけには……と断ったのですが、ご近所さんにまで心配されるようでは、この先この子を守れない!と思い立ったのだそう。
 
そして、保育所の一時預かりサービスを利用して、医院を受診。
病名をつけてもらって、薬を服用するようになってから、世界が明るくなったと言います。

子どもの成長は一瞬。ママたちは今を大切にして

 

「せっかくの新生児期に、もったいないことをしたな、と今なら思えます。
この子にも申し訳なかったですし……今からでもそれを全部取り返すつもりで、たくさん笑いかけてあげたいですね」
 
しっかりしている人ほど、陥りやすい罠。
 
そうでなくても、誰だって親としては初心者なのです。
 
つらい、苦しいと感じたら周囲を頼りましょう。
 
そして周囲の人も、気づいて支えてあげられるようになりたいですね。
 
(廣瀬伶/ライター)
 
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