現在、日本人の平均年収って400万円台前半だそうです。
これでは結婚してもなかなか生活はままならず、共働きだって当たり前になってしまいますよね。
そのうえ育児をしようものなら、物理的に資金がショートしてしまう世帯だらけになることは間違いありません。
「とりあえず結婚して、子供を産んで、それから考えよう」という勢いだけの人生設計は、現代ではなかなか難しくなってしまいました。
にもかかわらず、まだ昭和の羽振りが良かった時代の夫婦像に囚われてしまっている男性は絶滅していません。
今回は、「結婚したら奥さんには専業主婦になってもらいたい」と考えている、今時の男性たちの真意を紐解いていきたいと思います。
奥さんを独占したいから
まず大前提に、結婚後に奥さんに家庭に入ってほしいという場合、奥さん側もそれを望むのであれば何の問題もないことだとは主張しておきたいところですよね。
しかし、ときには奥さんはまだ働きたいけど、旦那さんが一方的にその願いを反故にしている世帯もあります。これは夫婦間のいさかいを生む、最初の大きな亀裂になることでしょう。
でも、どうしてこういう旦那さんは奥さんを家庭に留め置きたいのでしょうか。
筆者はこのたび、このような考えを持っている知人男性数名に、既婚・未婚問わず意見を聞き出してみました。
すると以下のような回答が寄せられたわけです。
「共働きしなくても生活していけるから」
「奥さんが仕事で別の男性と接することに嫉妬する」
「自分が浮気した経験があるから、奥さんにも『もしも』がないとも言い切れない」
とまあ、ざっとこんな感じ。
共働きしなくても暮らしていけるという意見は除外するにしても、奥さんを独占して専業主婦にしたいと考える男性の中には、不倫を恐れている人もいるということが分かります。
もちろん今の時代、専業主婦だろうと不倫は簡単にできますが、なんとなくやっぱり、家庭に入ってもらうことで体面上だけでも安心したいんでしょうね。
でも奥さんを信用してないですよねえ、この人たち(笑)。
それに、このわがままを通すなら、年収ベースで最低700万はないと厳しいでしょう。
夫が外で稼いで、妻は家のことを完璧にこなすのが家庭だと思っているから
冒頭でも触れましたが、こんな不景気な今なのに、まだ時代錯誤な考えに囚われている男性も絶滅してはいません。
「男子厨房に入るべからず」という、大昔の格言を未だに信奉している男性。特に地方には今でも生き残っています。
こういう男性たちにとっては、労働は男性がするもの。
女性は家を守るものだという認識があまりに強固で、それ以外の夫婦像がなかなか理解できないといった部分があるようです。
ただ、この手の認識については彼らがその思想しか知らなかったという弊害によるもので、自分の祖父母や両親の生き方を見て「夫婦ってそういうもんだろ」と思い込んでしまっているんですよね。言い換えれば被害者の側面もあるのかもしれません。
でも、そんな被害者だろうと、同じようなことを繰り返せばただの加害者になってしまいます。
彼らのいびつな真意は凝り固まった結婚への価値観が原因なのだということを、時間をかけて説明する余地はあるでしょう。
実際に丁寧な説明を受けることで、必ずしも女性が結婚すると専業主婦になる必要があるというわけではないと理解する男性、この手のタイプの中にはいます。
おわりに
結婚観というものは、時代ごとにどんどん変化しています。
今現在の結婚についての公の認識だって、20年後、30年後には時代遅れになっているかもしれないのです。
大事なのは適応し続けることなので、人生においては割と重要なものと認知されている結婚については、特に考え方のアップデートは必須なのかもしれませんね。
と同時に、今後は「愛情があればお金なんて必要ない」という綺麗事なんて、本当に通用しなくなっていくと考えられます。
一番の肝は経済力です。
経済力のある男性を伴侶にすることを、強くおススメします。
人間は愛情がなくても死にませんが、お金がないと死んでしまいますから。
(松本ミゾレ/ライター)
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