結婚式準備で揉めるカップルは少なくありません。なかには揉める、を通り越して破断になってしまうケースもあります。
 
今回は、結婚式準備がきっかけで破断になった経験のあるRさんの体験談をご紹介していきます。
 

憧れの上司と婚約

 

思えば、私は結婚願望が昔から強かったんです。両親がとても仲が良かったので、家庭を持つことに強い憧れがあったのです。自分の両親みたいな家庭を築きたい、と思っていました。
 
彼と出会ったのは、新入社員で入社した企業です。彼は私の上司で、15歳年上でした。仕事ができる彼を頼もしく感じ、すぐに付き合うことになったのです。交際が1年続いたあと、どちらともなく結婚という話が出たんです。
 
ついに自分の家庭を持つことができるんだ! と嬉しく感じたものです。でも、幸せは長くは続きませんでした。

結婚式の主役は花嫁!…じゃなかったの?

 

お互いの両親に挨拶に行ったあと、結婚式の準備を進めることになりました。
 
私は昔から憧れていたチャペルがあったので、そのチャペルで挙げられることにしました。彼も賛成してくれました。
 
ドレスはとても迷いました。母と一緒にドレス屋さんを何店舗も回って、やっとこれだ!というのを見つけたんです。
 
ところが、そのあとに、彼の母親から、「私のドレスを着てほしい」と言われたのです。写真を見せてもらうと、豪華なドレスでしたが、古い形のドレスでした。私は正直、すごく嫌だったし、絶対にない! と思いました。
 
でも彼は、「Rの好きな場所でチャペルをあげるんだし、ドレスはうちの母の希望を聞いてくれてもいいんじゃない?」と。
 
当然、喧嘩になりました。自分の結婚式のときのドレスを着てほしいなんて、意味がわかりません。そうする必然性もないように感じましたし、なんだか、私を「嫁」扱いしそうな嫌な気配も感じられて、ぞっとしました。
 
「絶対に嫌」と、突っぱねる私に、彼は、「じゃあ仕方ない。Rの好きなようにしたらいいよ」と一度は言ってくれたのですが、その後、「やっぱりドレス、どうにかならない?」と聞いてきました。
 
夫はあきらかに母親と私の間で板挟みになっていました。そんな彼を見ていたらなんだか申し訳なくなってきて、「お義母さんのドレス、着る」と言いました。
 
1日のことだし、仕方ない。私は結婚式がしたいんじゃなくて、彼と結婚したいんだから、と自分に言い聞かせました。

義母からさらなる要望が……

 

でも、その後、彼のお母さんから、またしても要望がありました。「式場を変えてほしい。あそこじゃ、うちの格的に恥ずかしいから」と彼女は告げたのです。
 
なんでそんなに口出ししてくるの? シンプルにそう思いました。
 
結婚したら、できるだけこの人と会わないように過ごしたい。でもここで波風を立てるのは得策ではない。そう思った私は、泣く泣く憧れのチャペルも諦めることになったのです。
 
後編に続く……
 
(今来 今/ライター)
 
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