両親へのあいさつまで済ませたのに、婚約破棄された、というケースは実は珍しくありません。
多い理由は、金銭感覚の違いや、義両親との不仲、マリッジブルーなどです。
ただ、由美子さん(仮名・20代)の場合は、衝撃的な理由で、婚約中の彼から婚約破棄を告げられてしまったと言います。
前編では、年の差やバツイチなどを理由に結婚を反対していた由美子さんの両親を説き伏せ、親との顔合わせを実現させるまでの流れをご紹介しました。
後編では衝撃の婚約破棄理由が明らかになります。
【前編はこちら】両親へのあいさつまで済ませたのに婚約破棄……その理由が衝撃的過ぎた【前編】
イメージ最悪→からの逆転
私の両親は、彼に会うまでは、彼のことを最悪なやつだと思っていたみたいです。
既婚の上司で、20も年が離れた新卒の部下に手を出し、不倫関係に持ち込んだ。それだけを聞くと、なんて悪いおじさんなんだろう、気持ち悪い、と思われても仕方ありません。
でも、好きになったのは私からだし、恋愛関係になったのも、私が好き好き光線を出していたから、という理由が大きかったのです。
両親の誤解を解きたくて、両親に彼を紹介したあとには、家に積極的に彼を招き、彼の人柄を理解してもらえるように努めました。
ときには、母と彼と私とでショッピングや映画に出かけたりもしました。そうすることで母の彼に対する印象はどんどん良くなっていき、つられて父も、彼のことを認めてくれるようになっていったのです。
よし、彼のイメージアップ作戦、大成功! とほくそ笑んでいた私は、大事なことを見逃していました。
それは、母も、女だ、ということです。
婚約破棄の衝撃的理由
婚約破棄を彼から切り出されたとき、まったくわけがわかりませんでした。
毎週デートをしているし、両親への紹介も済んで、結婚へまっしぐらだと思っていたからです。
彼は、婚約破棄の理由を濁しましたが私は、浮気だ、とピンときたので、彼のスマホをこっそりとチェックしました。
彼のスマホに登録された謎の番号。何度も何度も電話した履歴が残っていました。電話をかけると、出たのは見覚えのある声でした。そう、彼は私の母親と浮気をしていたのです。
最悪なことに、彼は、そして母は、本気でした。
よく考えたら、そう不自然なことでもなかったのかもしれません。
彼と母は、私と彼よりも年が近いし、考え方も似ていたのです。母は私と顔が似ていますが、社会経験も、知識も、すべてが上。私の上位互換とでも言える女性と、彼は出会ったわけです。
そう考えると、怒る気力も失せてきましたが、母の顔は二度とみたくない、と思いました。
幸い(?)母は家を出て、彼と駆け落ち同然で一緒に暮らし始めました。彼の両親は結婚を認めなかったようですが、近々入籍するとのことです。
私は彼と顔をあわせるのがつらく、会社をやめました。彼と母は、今ごろ幸せに新生活を送っているのだと思うと、無性に虚しい気持ちになります。
生涯の伴侶と、母親、一度に大切な人をふたり失ってしまった私は、しばらく、未来に希望が見出せそうにありません。
(今来 今/ライター)
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