両親へのあいさつまで済ませたのに婚約破棄された、というケースは実は珍しくありません。多い理由は、金銭感覚の違いや、義両親との不仲、マリッジブルーなどです。
ただ、由美子さん(仮名・20代)の場合は、衝撃的な理由で、婚約中の彼から婚約破棄を告げられてしまったと言います。
由美子さんの体験談を前後編に分けてご紹介していきます。
不倫から始まった関係
新卒で入社した商社で、彼と出会いました。彼は水産部門の課長で、仕事ができてかっこいい人。仕事をサポートしてもらっているうちに、恋に落ちました。
彼には当時奥さんがいたため、最初は恋心をあきらめなきゃ、って思ってたんです。
でも、一緒に仕事をする時間が増えるなかで、彼も私のことを好いてくれて、恋愛関係が始まりました。お互い純粋な気持ちで始めた関係ですが、世間的には不倫です。
彼の家庭は崩壊しており、彼は離婚を何度も奥さんに申し出ましたが、なかなか離婚に応じてくれなかったようです。
略奪からのプロポーズ
彼の離婚が成立したのは、不倫関係が始まってから3年後のことでした。やっと彼を独り占めできる、と、とても嬉しく感じたのを覚えています。
それから1年経ったころ、私からプロポーズし、結婚することになりました。
離婚成立、そして新たな難問「親の壁」
バツイチ?それに年上過ぎる! 両親は難色を示していました。
私の親は、私の結婚には反対でした。最初は不倫関係から始まったことを両親は知っていたからです。それに、年齢差もネックでした。
彼と私には20歳ほどの年の差があり、彼と両親の年齢はほとんど変わりませんでした。
とくに父親は大反対で、彼に会う時間もとってくれませんでした。
母も、できれば初婚で年齢が近い人と結婚してほしかったらしく、最初は反対をしていました。彼の年齢を考えると、子どもができにくいんじゃないか、とまで言われたときは、我が親ながら怒りを感じました。
でも、数ヶ月間粘って両親を説得したところ、ついに、とりあえず会ってくれる、ということになりました。
最終的には認めてくれた両親。このまま結婚まで一直線!と思いきや……
突然の婚約破棄
彼を両親に会わせるまでは大変でしたが、実際に会ってしまえば、彼の人柄が理解してもらえたようで、顔合わせは和やかに進みました。
思っていたよりしっかりした人だね。結婚のこと、前向きに考えてもいいかもね、と両親が言ってくれたので、ほっとしました。
大手商社の課長職というのもあり、経済的に安定していることも、好印象の後押しになったと思います。
彼の両親の場合は、手放しで私のことをすごく歓迎してくれました。
このままトントン拍子に入籍までこぎつけるんだろうな、と思っていた矢先、彼から突然婚約を白紙に戻したい、と言われました。
衝撃でした。両家挨拶までしたのになぜ? と。彼の口から語られたのは、おぞましい真実でした。
後編に続く
(今来 今/ライター)
■幸せな結婚をするはずが……義母のせいで婚約破談になった【前編】
■婚約者が豹変……! 洗脳された女性の末路【前編】
■その婚約、ちょっと待った……!本当にあった婚約破棄エピソード3選