本人同士になにも問題がなくても、親類縁者の言動によって婚約破棄に至るケースは少なくありません。
ユカリさん(仮名)も、そんな実の母のせいで婚約破棄になってしまった女性のひとりです。今回は、ユカリさんの体験談を前後編にてご紹介します。
婚活の末、理想の結婚相手と巡り合った
私は結婚願望が強いタイプで、絶対に結婚したいし、若いママに憧れていました。30歳になるまでには結婚したいし、子どもも産みたいと思っていたんです。
でも、なかなか理想の相手とは巡り会えませんでした。勤め先もアパレル企業なので、同僚はほとんどが女性、上司には男性もいますが、おじさんしかいません。
そこで始めたのが婚活です。ありとあらゆる婚活に手を出しました。婚活パーティー、婚活アプリは4年くらい利用していました。
そのなかで、いいなと思える人と出会ったり、付き合ったりはしたんですが、結局ゴールインできなかったんです。
最後の望みをかけて始めたのが、紹介制でしか入会できないという、ハイクラスを売りにした結婚相談所でした。
結婚相談所に入会し、3ヶ月目に出会ったのが、同い年の歯科医・Yさんです。Yさんは爽やかなルックスで、話もあって、穏やかで、まさに理想のタイプでした。半年ほど交際し、プロポーズされたときは、天にも昇る心地でした。
ついに母に紹介。母の反応は? ガチガチに緊張したYさんに母は……
まずはYさんのご両親に挨拶にいきました。Yさんのご両親はとても感じがよくて、こんな方達と家族になれるんだなと思うと嬉しく思いました。
ただ、うちの母に紹介するのは、少し躊躇(ちゅうちょ)しました。なぜなら、うちの母は、昔から私の彼氏にことごとく文句を言う人だったからです。ただ、前の彼氏は、自営業で不安定だからと反対されていたので、きちんとした資格を持った専門職の彼ならば問題はないだろうとも思いました。
母は、私が幼い頃に離婚しています。女手ひとつで育ててきてくれたので、大切なひとり娘だから、という想いはあるんだと思いますが、今回ばかりは、Yさんとの結婚を快く認めてほしい、と思いました。
私がここ数年間、婚活で苦労してきた姿を母は見ていたので、大丈夫だろう、とも思えました。Yさんを紹介する前に、私は本気でYさんと結婚したいのだ、と母に伝えました。母は、「わかった。ユカリが選んだ人なら、大丈夫だと思うよ」と言ってくれました。
母にYさんを紹介する日、Yさんはガチガチに緊張していました。母は笑顔で手料理をふるまってくれました。母は料理が得意なのです。Yさんは美味しい美味しいといってご飯をお代わりしていました。母は「美味しそうに食べてくれてうれしい」と言いました。
よかった。ニコニコとした母を見て、Yさんのこと気に入ってくれたんだ、とほっとしました。でも、次の瞬間、母の口から超失礼な言葉が飛び出したのです。
後編に続く。
今来 今/ライター
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