かつての日本では許嫁(いいなずけ)やお見合いなど、恋愛結婚以外の結婚が主流の時代もありました。
 
この頃までのお見合い結婚といえば、お見合いで初めて顔を合わせ、ちょっと話をしただけで結婚を決め、その後結婚式まで数えるほどしか会わない……というようなスタイルだったのです。
 
現在の日本は恋愛から結婚に辿り着くという人がほとんど。恋愛せずに結婚するという家庭に違和感を覚える人も多いと思います。
恋愛もせずに結婚して、幸福になれるのでしょうか?
 

結婚に恋愛は絶対条件ではない

 

現代の日本は、恋愛なしに結婚するなんてあり得ないという感覚が普通になっていますよね。
 
晩婚化が進み、結婚率はどんどん下がり、逆に離婚率は増加しています。
 
その原因は、主に女性の社会進出など社会的背景の変化といわれていますが、実は現代の「結婚の恋愛至上主義」がリアルな結婚とうまく合致しないことの表れなのかもしれません。
 
実際、結婚生活に「恋」は必ずしも必要ではありません。結婚に必要なのは「愛」なのです。
 
では、愛と恋とはいったいなにが違うのでしょう?
 
科学的に証明されている愛と恋の違いについてご説明します。

愛と恋の違いは科学で証明されている!

 

人は恋に落ちると、脳内でドーパミンを大量に分泌します。
ドーパミンは恋愛ホルモンとも呼ばれ、気分を高揚させ、興奮状態になってドキドキしたり、あまりの高揚感にくらくらしたりと、まさに“恋の病”状態にさせるのです。
 
ドーパミンの分泌は、激しい快感とともにもたらされます。
 
好きな人を見ただけで、相手がほほえんでくれただけで、相手が話しかけてくれただけで、触れられただけで、ドーパミンの分泌は盛んになりますから、どんどん深まって恋に酔ったようになります。
 
しかし、ドーパミンはすごい勢いで人の心と身体を支配してしまい、さらに身体への負担も大きいため、大量に分泌されると身体はそれを抑制しようとします。
 
ドーパミンが抑制され、恋が冷めるまでの期間がだいたい2〜3年。
 
アメリカの人類学者ヘレン・E・フィッシャーは、結婚4年目の夫婦が、世界的に一番離婚が多いと発表していますが、これはまさにドーパミンが抑制され恋が冷めたころと考えられます。
 

永く連れ添う夫婦は恋の裏側で愛を育てる

 

そこで2人の関係が終わるのは、恋が冷めて愛が育たなかったから。
ドーパミンの分泌が少なくなっても関係が終わらない2人は、互いの間に愛が育まれているのです。
 
実は、ドーパミンが減少する裏で、絆ホルモンと呼ばれるオキシトシンが増加していきます。
オキシトシンはいつもそばにいて、触れ合うことでどんどん増えていきます。つまり、愛が深まっていくのです。
 
ドーパミンが減ってドキドキ感がなくなっても、相手を思いやる優しい気持ちが育っていれば、恋が愛にスムーズに移った状態といえるでしょう。

恋から始まらなくても結婚はできる

 

結婚に恋は絶対条件ではないけれど、愛は絶対に必要です。
その愛は、オキシトシンを増やすことで深まりますから、必ずしも恋からスタートさせなくても、尊敬や哀れみや共感や友情が愛へと育てば、十分結婚は成立するのです。
 
そうはいっても、やはり燃えるような恋をしてから優しい愛情を感じるようになりたいのが乙女心。
 
結婚したいと思っているみなさん、恋からはじまる結婚は理想的ですが、それ以外ではじまる結婚も案外幸せになれるのかもしれませんよ。
 
(yummy!編集部)
 
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