一度結婚すれば、どちらかが一方的にイヤになったからというだけで別れる事が出来ないのが結婚というもの。
双方が納得できるように、裁判所が間に入って決定することもあるのです。
そんな煩わしさを考えると、結婚に魅力を感じない男女が増えても不思議ではありませんよね。

実はフランスでは、この結婚のデメリットを解消した新しいカップルのかたちが法的に認められています。

 

結婚のデメリットを解消する「パクス」とは

 

「パクス(=連帯市民協約)」と呼ばれる制度で、1990年に法的に成立しました。
パクスとは、「同居契約」のようなもので、お互いが合意していれば同性同士でも結ぶことが出来ます。
パクスは制約の多い結婚と違って、どちらかがイヤになれば一方的に解消することが出来る上、相続や財産などの権利は結婚と同じように持つことができるのです。
子どもを持つことに関しても結婚と比べてなんら不利益はありません。

現在フランスの半分近くのカップルは結婚ではなく「パクス」を選択していて、それがフランスの高い出生率(約2%)を支えているといわれています。

 

もし日本にパクスを導入したら?

 

ではもし、この「パクス」を日本に導入したらどうなるでしょうか。
「私たち女性にはとんでもなく不利じゃない! 絶対イヤ」と女子は少なくないのでは?
そう、パクスが魅力的に見える社会は、「結婚や出産によるデメリットが男女どちらかに偏らない社会」でないと意味がないのです。

実際フランス社会では女性が結婚や出産で離職することを「労働力の社会的損失」と捉えています。
ですから、女性が結婚や出産後も働き続けることは「当たり前」であり、結婚も出産も子育ても可能な限り女性の負担にならないよう、公的な子育て支援はもちろんのこと、社会全体の仕組みが女性に働きやすいよう作られているのです。

では日本はどうでしょうか?
日本は残念ながら、まだまだ子育てと仕事を両立することが難しい社会です。
出産で離職する女性が一般的な日本で、「パクス」を導入しても、一部のキャリアウーマンがそちらへなだれ込むだけで、多くの女性たちには支持されないでしょう。

とはいえ、現在の日本の結婚制度が若者の求めるカップルのあり方とずれがあるのは事実。それなら思い切って「パクス」を導入するのもひとつの手かもしれません。

そういう選択肢が社会的に認められたという事実から、新しい男女の関わりかたが誕生し、社会が変わっていく追い風にならないでしょうか?

みなさんは日本に「パクス」を導入すべきだと思いますか?

 

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Written by 杉本レン

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