性の多様化が本当に少しずつですが、認知されてきた昨今。「LGBT」Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性別越境者)というセクシャルマイノリティの総称も広がりつつあります。
 
とある調査委によると、日本においてもLGBTの割合が人口の7.6%存在すると言われています。
 
みなさんもご存じのとおり、日本の法律で結婚が認められているのは、18歳以上の男性と16歳以上の女性との間だけ。男性同士、女性同士では結婚することができません。「当たり前のことだ」と思う人もいるかもしれませんが、その考え方は時代遅れかもしれません。海外では多くの国ですでに同性結婚が認められています。
 
今回は、日本国内で賛否両論が巻き起こっている「同性結婚」について考えてみましょう。
 

同性婚ってなんなの?

 

今や、人生において結婚を重要視しない考え方が広まってきましたね。法や制度に縛られない、いわゆる『事実婚』を選択するカップルもいます。
 
そんなみなさんから、「わざわざ法律を変えてまで同性が結婚できるようにする必要はないんじゃない?」「婚姻がなくたって、愛し合って暮らしていければそれでいいじゃん」という意見が挙がることがあります。
 
そもそも「結婚できる権利があるのにしない」のと、「そもそも結婚できる権利がない」のでは、まったく意味が違いますよね。
 
愛する人と結婚できない、結婚が国に認められていないということは、そのひとのアイデンティティや人権が否定されていることにもつながるのです。

愛は法律に勝つことができない

 

まず、人が生活する上でもっとも大切な場所、それは住居です。夫婦が二人暮らし向け物件やファミリー向け物件を借りることはできても、同性カップルでの入居はほとんど不動産屋、大家に断られます。
 
どちらかが広い家を借りて、こっそり転がり込むという手段もありますが、申し出のない人を同居させるのは契約違反ですし、バレれば退去命令が下る可能性もあります。その結果、同性カップルは友達同士のふりを強いられて、ルームシェア可能物件にしか住むことができないわけです。
 
それから、もしパートナーが大病や大怪我で生死の淵に立たされたとき。病室のパートナーに面会しようとしても、命の危険が迫っているほど法的な家族、親族以外は断られてしまいます。
 
そして、パートナーが亡くなってしまったとき。その人が所有していた財産は、親や兄弟に分与されます。法的に他人であるパートナーには、遺産はもちろん、思い出の遺品ですら、相続する権利は発生しません。
 
これらは極端な例なので、現実感がないかもしれませんが、つまりは「いっしょに住んでいるんだから“家族”です!」と感情論を語っても、社会的に家族と認められているのは親族だけなんです。どんなに愛し合っていても、婚姻がなければ、同性カップルは法律上ただの他人とみなされます。
 

結婚はパートナーを社会的に認められる制度

 

上記のように、結婚する意味は「ただ愛し合っている」ということの延長上ではなく、法的な保護、経済的なメリットがあります。そしていざというときにパートナーを守ることができるのです。
 
この結婚という制度を、LGBTだからといって使う権利自体が与えられていないことが問題なのです。
 
同性婚とは、「わざわざ同性でも結婚できるようにする」のではなく、みなさんと同じように人間として元々与えられてしかるべき権利なのです。

同性婚は少ない自治体でしか認められていない

 

他人が親族になる方法は、結婚のほかに「養子縁組」があります。年下のパートナー(同い年の場合は誕生日が遅い方)が養子になって、戸籍に入ることができる方法です。
 
これを同性婚の代替として活用するカップルもいますが、これはあくまで「法的な親子関係」をつくる制度なので、結婚とはあらゆる点で効果が異なり、さまざまな問題を孕んでいます。
 
東京都渋谷区を発端に始まった「同性パートナーシップ条例」は、同性カップルが婚姻に相当する関係であることを認める画期的な制度です。
 
渋谷区に続いて世田谷区、三重県伊賀市、兵庫県宝塚市、沖縄県那覇市にも広まっていますが、現状はまだまだ自治体の条例レベルです。民放や戸籍法で同性婚が認められたわけではありません。
 

おわりに

 

同性カップルが結婚できないとどのような問題が起こるのか。考えてきましたが、いかがだったでしょうか?
 
制度や法律が変わることもさることながら、みなさんの意識が少しずつ変わっていって、いつか日本でも正式に同性婚が認められることを願っています。
 
(yummy!編集部)
 
■同性カップルは子供を持ってはいけない?LGBT当事者の思い
■実はたくさんある! 同性カップルにしかない“メリット”とは
■籍を入れないのもアリ!?知っておきたい事実婚のメリット
 

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