2月29日といえば、4年に1度だけある「うるう日」です。今年は例年よりも1日多い年ですね。
実はこのうるう日、欧州では『女性から男性にプロポーズできる日』とされていることを御存知でしょうか? しかも、うるう日にプロポーズされた男性は断ってはいけないという法律だったのです。
そんな女性の味方、うるう日の逆プロポーズについてご紹介いたしましょう。
女性からのプロポーズを拒めば罰金刑
なぜ「うるう日」が「逆プロポーズの日」になったのでしょうか?
1288年、スコットランドのマーガレット女王は、
「未婚の女性はうるう年ごとに、好きな男性に対してプロポーズすることができる。男性がプロポーズを拒むには、罰金を払うか、絹のドレスを与えなければならない」という法律を制定しました。
これではさすがに、うるう年の一年の間ずっと、プロポーズを拒めないことになりますので反発も多く、その後、うるう日のみに改訂されました。
同じような法律はフランスにもあり、15世紀にはイタリアでも慣習になっていました。
当時は男性優位の階級社会でしたので、女性の権利があまり認められていませんでした。プロポーズも男性からのみです。
4年に1度のうるう年、うるう日だけは、男性にも、女性の立場を味わって貰おうと考えたのかもしれません。
歴史を遡ってみると、このような慣習は5世紀ごろのアイルランド起源説が有力です。
アイルランドで初めて女子修道院を開いた聖女ブリジッドが、聖パトリック(アイルランドにキリスト教を広めた人物)に求婚したのが2月29日だったとしています。
5世紀の終わり頃、古アイルランド語を使う人々がスコットランドの西岸地域に移り住んだ記録も残っています。つまりマーガレット女王が制定する以前より、民衆の間では慣習化されていたのでしょう。
慣習は現代も続いている。
女性にとってうれしいこの慣習、実は現代も続いています。
イギリスではうるう年になると婚約指輪の売り上げが23%伸びるというデータまであり、女性が購入していくケースもよくあるそうです。また、うるう日の朝には「70万人の女性が男性にプロポーズをするでしょう」というようなジョークニュースが流れるなど、慣習が続いていることを伺わせています。
遠く離れたオーストラリアでも、この慣習が伝わっており、20%の現代女性が、うるう日に女性が男性にプロポーズできる慣習を支持していることが明らかになっています。婚約指輪の支払いについても半数以上は「男女で払うべきだ」という調査結果まで出ています。(2008年の調査)
発祥の地アイルランドも、うるう日は女性から男性にプロポーズする日として現代も公認されています。
4年に1度のチャンスがやってきた!?
最近では日本でも、女性からプロポーズして結婚に至るカップルも増えています。
そろそろ結婚したいと思っているあなた。
欧州の慣習に乗ってうるう日に「逆プロポーズ」してみませんか?
次の機会は、4年後ですよ……。
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Written by Wicca
Photo by Jon_Huang