結婚を焦れば焦るほど、恋愛はうまくいかなくなる。
とくに「この恋は失敗だ」と分かっているのに、ズルズルと付き合い続けてしまっている女性も多いだろう。
「婚活中のアラサー女性が陥りやすい失敗」=「引き際が見極められない」理由を解説しよう。
サンクコストは認識が難しい
アラサー女性が婚活で苦戦する理由は「サンクコスト」という概念で説明できる。
サンクコストとは、事業に投下した資金のうち、事業の撤退・縮小を行ったとしても回収できない費用を指す、行動経済学の用語だ。
たとえば、あなたがある映画のチケットに1800円を支払ったとする。
しかし、その映画が余りにもつまらなかった場合、映画を見続けるべきか、それとも映画館を出て、残りの時間を有効に使うかの選択を迫られる。
この場合、チケット代1800円は、映画を観ることを止めても回収できないので、サンクコストとなる。
さらなる損失を避けるためには、早めにサンクコストを認識し、映画館を立ち去った方が合理的だ。
しかし、多くの人はここで、「1800円がもったいない。元をとらなければ」と考え、つまらない映画を見続けることを選択する。
すると、チケット代1800円に加え、約2時間の上映時間まで無駄にすることになる。
サンクコストを認識することは、自分の失敗を認めることになるので心理的な負担が大きい。
それゆえ、多くの人が決断を先送りにし、余計な損失を増やしてしまうのだ。
アラサー女性のサンクコスト
このサンクコストを、婚活中のアラサー女性に例えてみよう。
●ケース1:5年付き合ってきた彼氏
「性格や価値観は合わないけれど、ほかに気になる人も現れなかったので、ズルズル付き合い続けてきた彼氏。すでに恋愛感情はないけど、もう30歳だし、ここで別れるなんて無理。だって、5年も付き合ってたんだから……」
ここでいう「サンクコスト」は5年間の歳月。
どんなに頑張っても、その貴重な時間は取り戻せない。
しかし、だからといって彼と結婚したとしても、結局幸せにはなれず、さらに人生を浪費してしまうばかりだろう。
30歳でも、まだやり直しはできる。
惰性で付き合っているくらいなら、一刻も早く別れて新たなパートナーを探すべきだ。
●ケース2:今さら低スペックな旦那は選べない
「35歳のこれまで目先の恋愛に流されず、仕事一筋でキャリアを築いた。私は地位も収入もそこそこいい。結婚相手も妥協せず、理想の男性と結婚したい。とりあえず年収1000万以上の希望で結婚相談所に登録をしてみよう」
ここでいう「サンクコスト」は自らの年齢。
女性は年齢があがるにつれ「この年まで独身でいたのだから妥協はできない」と考えがちだ。若くして結婚していった友人を見返すためには、彼女たちよりハイスペックな旦那を、という見栄の気持ちもあるだろう。
しかし、残酷だが、女性の市場価値は年齢が上がるにつれて下がっていく。
高給取りの独身男性は、20代の女性に目を向けるはずだ。
彼女の場合、自分の年齢を素直に受け入れ、フラットな気持ちで旦那探しをすべきだろう。
婚活は「損切り万両」の精神で
株式投資には「損切り万両(そんぎりまんりょう)」という格言がある。
無駄な投資を止めることが、成功に繋がるという意味だ。
婚活のサンクコストは早めに認識し、諦める勇気を持とう。
最初は痛みもともなうが、決して不幸なことではない。
それが幸せな結婚への近道だ。
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Written by マツタヒロノリ
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