オトコを殺すにゃあ、刃物はいらない。
コテンパに打ちのめす言葉があれば十分なのである。
例えば、何か失敗をやらかしたとき、とことんこき下ろす。
「ダメね〜、ほんとに何をやらしてもダメなんだから……。」
基本的にダメという烙印を押されると、男性は女性以上に打ちのめされるのである。
そう、ダメという言葉に敏感に反応する生き物がオトコというものなのである。
女よりも、男の方が打ちのめされやすい!?
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?」と尋ねるシンデレラに出てくる継母を想い浮かべてほしい。世界で一番に美しいと言わせたいプライド高き彼女のように、女性は他人と自分を比較し、1番になることへの貪欲さが強いと思われるかもしれない。だが、実は人との比較で自分のポジションを確認しながら生きているのは男性の方なのである。
ある時、地位も名誉もあるさる男の人が、「おい、Aとオレとではどちらが上か答えてみよ。」とお付きの人に聞いているのを耳にしてものすごくたまげたものだ。
そのお方と、Aという人は世代もポジションもまったく違うところにいる人で、たまたまある同じ会合に所属しているだけなのである。
Aという人が最近世間的に注目されてきたので、そのお方はAの存在が面白くないのかもしれないが、そのお方の比較対象にAがいて、それを確認しながら生きているのを見て、なんてオトコって愚かな生き物なんだろうと つくずく思ったものである。
誰それより上と思って、自分を鼓舞せざるを得ないのが男性なのだ。
だから、「あんたって、ダメねえ。Bさんごらんなさいよ。イケメンだし、仕事もできるし。」なんて、彼女に言われたら、可愛そうに、その男性は立ち上がれないほど打ちのめされているのである。
頭にきて、「うるせい!」と相手の女性を殴るくらいの勢いがあるならまだ言った方の罪も軽いが、言われた男性がヘラヘラと受け流すそぶりを見せたら要注意だ。
おそらく、言われた男性は、そんなことがを浴びせかけた女性を一生恨み、どこかで復讐してやろうとたくらむはずである。
それも、ダイレクトにその女性を傷つけて復讐するというものではなく、全女性を憎み、女性の存在そのものを軽んじる場合だってありかねない。
言葉で異性に打ちのめされた記憶は、男にとって積年の恨みのもとにさえなるのである。
もっとも、それをバネにして、言った女性を見返すくらい出世するオトコもいるので、何がその人の害になるか、ためになるか一概には言えないものでもありそうだ。
男に言ってはいけないNGワードとは
そのほか、男性にとってのNGワードは個人的なものも沢山ある。
そう、その人がコンプレックスに思っている身体的特徴を悪しざまにいわれる事によって、男性とは想像以上に傷つくのだ。
人間だれしも同様だが、これも傷つきようは女性の比ではない。
では、なぜオトコはこんなにもNGワードに弱いのか?
答えは至って簡単で、男性とは生物学的にも、奮い立たせられないと機能しない生き物だからだ。
SEXの時の、男性と女性の違いを考えたらお分かりだろう。
そんなわけで、
カレとの関係を良好なものにし、一生愛されたいと思ったら
カレを奮い立たせる言葉をなるべく多く口にすべきなのである。
●恋愛・美容エッセイスト|南 美希子フェイスブックページ
恋愛や美容にまつわる情報や、近況など、元テレビ朝日アナウンサーによる、最上級の女になるための持論を展開中!
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南美希子プロフィール
南 美希子
司会者、エッセイスト。
東京生まれ。
元祖女子アナ。
聖心女子大学3年生のときアナウンサー試験に合格。
テレビ朝日のアナウンサーを経て独立。
田中康夫氏との「OHエルくらぶ」、三宅裕司氏との「EXテレビ」などで司会をつとめる。
光文社のJJに「お嫁に行くまでの女磨き」、VERYに「40歳からの子育て」を長年にわたって連載し、熱烈な支持を受ける。
現在もワイドショーのコメンテーターやシンポジウムのコーディネーター、トークショー、講演、執筆などで活躍中。
化粧品「フォークイーンズ」の開発や美容医療情報のフリーマガジン「MITAME」の編集長もつとめる。
講談社「グラマラス」では「LOVE握力」というタイトルのブログエッセイを連載中。
近著に「オバサンになりたくない!」「美女のナイショの毛の話」(ともに幻冬舎文庫)がある。
Written by 南美希子
Photo by CEBImagery.com