恋愛とは、無条件に良いものだと考えられがちです。
ですが、恋愛をすることで怖い思いをする人は少なくありません。
葵さん(仮名)も、恋愛で恐怖体験を味わった女性のひとりです。
今回は、葵さんの実体験をご紹介していきます。
憧れていた先輩と付き合えることに! 幸せの絶頂のはずが…
私は、中学と高校が女子校だったこともあり、男性とは長らく縁のない生活を送っていました。
大学に入り、共学になってからも、男子に対する苦手意識が払拭できず、男友達もなかなかできませんでした。
ただ、大学に入ってから初めて始めたアルバイトで、ひとりだけ普通に話ができる男性と出会うことができました。
バイトは塾の講師で、彼は一歳年上の頼れる先輩でした。
男性に苦手意識のある私にもフラットに接してくれたので、「私がこんなに自然に男性と話せるなんて!」と自分でも驚いたくらいでした。
バイトを始めてから一年が過ぎたころ、先輩から告白されて付き合うことになりました。
先輩は優しくて、面白くて、まさに理想の彼氏でした。
このまま彼と結婚するんだろうな、と思っていました。
ところが、就職を機に彼が遠方に引っ越したことをきっかけに事態は急展開しました。
束縛が加速。ストーカーのようになった彼氏
「遠距離になっても、葵との関係は終わらせたくない」と言ってくれていたのは嬉しかったのですが、徐々に、先輩の連絡頻度は多くなってきました。
学校から疲れて帰ってきているのに、毎日のようにLINEで顔を見ながら話したがる先輩を重荷に感じ始め、ちょうど就職活動で精神的に参っていたのも重なって先輩に別れを告げました。
別れを告げた直後は、あんなに優しかった先輩を、自分が余裕がないというだけの理由でふってしまってよかったのだろうか、という後悔にさいなまれました。
しばらくして、身の回りで異変が起こるようになりました。
郵便受けに入れられていた封書が勝手に開けられていたり、ベランダに干していた下着がなくなったりしはじめたのです。
私は、当時、就職の相談に乗っていてもらっていた、キャリアカウンセラーのAさんに異変について相談しました。
先輩のおかげで、男性恐怖は薄れ、普通に男性と話せるようになっていたので、Aさんに相談できたのです。
警察に相談することも検討しましたが、おおごとにしたくなかったので様子を見ることにしました。
すると、郵便受けに、脅迫状のようなものが投げ込まれるようになったのです。
脅迫状には、身に覚えのない誹謗中傷が描かれていました。
また、「付き合っていたときに撮った写真をネットに流す」といったことも描かれていました。
まさか…
私の元カレは先輩ひとりでしたが、あんな優しかった先輩がなんでこんなことをするのか、まったくわかりませんでした。
Aさんは私を心配して、一緒に通学してくれたり、家の周りを見回ったりしてくれました。
Vol.2に続く……
今来 今/ライター
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