今回は、つぐみさん(仮名・20代)が、ある男性からの好意を無視したために、恐ろしい目にあった体験談をご紹介します。
前編では、大学時代付き合っていた元彼Aさんが、ある日突然、つぐみさんの自宅に押しかけた様子をご紹介しました。後編では、ストーカー化したAさんとの全面対決の様子をお届けします。
元彼がストーカー化! いったい何が?
Aさんは、私と彼氏を交互に見て、しばらく黙っていました。
張り詰めた空気を破ったのは、彼氏でした。「何してるんですか?」と彼は聞き、Aさんはそれには答えず「お前、誰?」と聞き返しました。
Aさんの目は血走っていたので、私は彼氏の袖口を引っ張りました。余計なことを言って刺激したら危険だと思ったのです。
それなのに彼氏は、堂々と、「彼氏、いや、婚約者です」と名乗ったのです。Aさんは彼をジロジロ見たと思うと、まるで彼の言葉が聞こえなかったかのように私にむきなおり「中で話そう」とドアを開けるように促しました。
当然、私は彼を家にあげたくはありませんでした。そこで、彼氏をひっぱって、ダッシュで逃げました。Aさんは追いかけてきませんでした。
私はそれから、彼氏の家にしばらく居候していました。AさんからはLINEが次々と届きました。ブロックしようかと思ったのですが、余計に逆上させそうで怖かったのです。
どんどん内容は過激になり、「会社に写真をばらまく」とまで言うようになっていました。
実は、私はAさんと付き合っていたときに、ふたりで裸の写真をとったことがあったのです。リベンジポルノ、というものでした。
警察に相談。事態は収束したが、恐怖は消えない
おおごとにはしたくありませんでしたが、もう警察を頼るしか道はありませんでした。
警察にAさんからのLINEを提出し、ストーカー被害にあっている旨を伝えました。警察は、私の家の周りの張り込みをしてくれて、Aさんに厳重注意をしたようでした。
Aさんは警察にびびって、それ以降は連絡をしてきていません。でも、私はいつまたAさんが現れるかもしれない、という恐怖にまだ支配されたままです。
彼は私の裸の写真を持っているのです。それをばら撒かれることだって十分考えられます。
なんでこんなことになってしまったのか。
人づての噂では、彼は就職先でパワハラにあい、うつになって退職したそうです。その後は雪崩のようにすべてがうまくいかなくなったと聞きます。
もしかしたら彼は、輝かしかった大学生時代に戻りたい、私と付き合っていた頃に戻りたい、という思いが強すぎたのかもしれません。
おわりに
最後の砦のように感じていた私から告白を無視されて、感情がおかしな方向に爆発してしまったのかもしれません。
パワハラの件は同情します。でもストーカー化した今の彼のことは軽蔑という以上の感情はわきません。
だって、私に執着しているのだって、自分より力が弱そうだとか、かつて「自分のものだったのに」という見くびりに端を発しているのが見え見えですから。
――おわり。
(今来 今/ライター)
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