こんにちは。
年下としか付き合ったことがないライターの今来です。
別に年下好きってわけではないですよ。
恋愛に年齢はあまり関係ないって思っています。
世の中には、20才や30才ほども年齢が離れた「年の差カップル」っていますよね。
「愛があれば年の差なんて」という言葉がある一方、あまりに年の差があるカップルは、一部の人には理解されないことがあります。
なぜ、かなり開きがある年の差カップルは、偏見の目で見られてしまうのでしょうか。
年の差カップルが気持ち悪い理由
私の友人で20才のときに40才の男性と付き合っていた人がいます。
また、30代半ばで20代前半の彼氏がいる女性もいます。
彼らの周囲にヒアリングしたところ、「年の差カップル」を好ましく思わない理由として以下のものがあることが分かりました。
・単に「若い子好き」であって、その人自身を見て愛しているわけではなさそう
・「若い子が好き」は、自分が成熟していない証拠
・年上と付き合っているのは、お金や権力が目的だろう
つまりは、「その人自身が好きなのではなくて、相手の性的魅力や財力など、付属品が好きなだけ。打算が見えすぎてちょっと気持ち悪い……」ということでしょう。
普通のカップルとどこが違うのか? 何に偏見を持っている?
では、年の差があまりないカップルの場合はどうでしょう。
恋人を選ぶときに、相手の容姿、性的魅力、財力、地位、仕事、権力、そういったものを完全に考慮せずに選んでいるでしょうか?
そんなことはないでしょう。
一般的なカップルであっても、性的魅力や社会的地位などに惹かれて、愛し合う関係になることはよくあることです。
ではなぜ、かなり開きのある年の差カップルだけが、共感されにくいのでしょうか。
それは、年の差があるがゆえに、「性的魅力に惹かれた」「権力に惹かれた」というのが可視化されやすくなるからです。
同い年の美男美女が付き合うことになって、男性がアラブの石油王だとしても、「お似合いのカップル」としか思いませんが、アラブ石油王が老人だった場合、「やっぱり金か!」となる。
年の差があることによって、「欲望の所在」が明らかになってしまうというわけです。
そして、「自分でも普段見ないようにしている、むき出しの欲望」を見せつけられている気がして、偏見を持ってしまう……それが「気持ち悪い」というマイナス感情になるのだと思います。
つまり、年の差カップルをどうしても色眼鏡で見てしまうとき、彼らに対して嫌悪感を覚えるというよりは、自分の中にもある欲望全般に気持ち悪さに辟易してしまう……ということなのかもしれません。
おわりに
年の差カップルは、お互いの「若さ」「権力」「金」に目がくらんで付き合い始めたように見られがちです。実際には、お互いの内面に深く惹かれあっているかもしれないのに、他人からは、こういった邪推をされてしまう可能性が多いにあるのです。
ですが、年の差カップルたちが、本当にお互いのことを愛し合っているならば、他人が二人の愛を邪推しようとも、そんなことはどうでもいいのでしょう。
私たちが、「年の差がありすぎるカップルは気持ち悪い」と断じるとき、私達は「愛」より「欲望」を信じている状態にあります。それは、自分にとっても、年の差カップルにとっても、心地よくない状態です。
愛がそこら中にあると信じられたとき、「年の差カップルは気持ち悪い」とは感じなくなるのかもしれません。
(今来 今/ライター)
photo by.Davide D'Amico