普段は優しいけど、カッとなると理性を失い、執拗(しつよう)に暴力をふるうDV男。あとで冷静になると、罪悪感からいつも以上に優しくしてくれることから「本当は悪い人じゃない」と、ズルズルと許してしまう女性がたくさんいます。しかし、そんな優しさは本物ではありません。
エスカレートして命が危険にさらされる前に、逃げる方法を考えましょう。
一度でも暴力をふるわれたら、絶対に戻ってはいけない
DV男の厄介なところは、反省したフリがうまいところです。自分勝手な理由で女性を痛めつけておいて「そんなつもりじゃなかった」「お前のことが好きだから許せなかった」などと言い訳を並べ、優しい笑顔を見せて懐柔しようとします。そして、ほれた弱みで彼のそんな態度にグッときてしまい、ついつい許してまた暴力をふるわれる……の繰り返し。
しかし、彼のこの優しさは見せかけです。反省したから優しくなったのではなく、恋人が自分から逃げ出さないように、演技しているだけなのです。普通の男性は、どんなに腹の立つことがあっても女性に手を上げたりはしません。一度でも暴力をふるわれたら、その男性とはきっぱりと別れたほうがいいでしょう。
すんなり別れてくれないときは
DV男は、自分の元から恋人が去っていくことが許せません。それは、彼が恋人に依存しているからです。そして、そうとわかっていながら女性も別れられない状態を「共依存」と呼びます。
おそらく、このタイプの男性に別れを切り出せば、怒り狂って激しい暴力をふるうはずです。そうして恐怖心を植えつければ、簡単に逃げられないことを知っているからです。背景には、彼自身、子どもの頃に親から暴力を受けていたというケースも少なくありません。嫌だ嫌だと思いながらも、いつの間にか暴力で人を支配することを覚えてしまったのですね。
このようなときは、一時的な解決法ではありますが、仕事も家も友人もなにもかも捨てて、シェルターなど、絶対に彼が追ってこられない場所へ逃げることが大切です。よくニュースになるように、DV男は目当ての女性を取り戻すためなら平気で周囲の人間を傷つけます。
あなたをかばった家族や友人が、殺されるかもしれないのです。ですから、どんなにつらくても誰かを頼ってはいけません。警察に相談しながら、保護してくれるところを探しましょう。
付き合う前に……DV男の見分け方
うっかり恋人関係になって苦労する前に、DV男を見分けられたらいいですよね。
まず、DV男は外面がいいのが特徴です。自分を「いい人」と思ってほしい気持ちが強く、付き合いが浅い頃はマメに尽くすし、お金も使ってくれるのです。
しかし、それも恋人が自分のものになるまで。いったん気を遣わなくてもいい関係になった途端、本性を現します。
あまりにもいい人すぎたり、褒め上手だったりする人は「なにか裏があるかもしれない」と疑う気持ちももつようにしたほうが、危険を避けられるでしょう。
取り返しのつかない事態を招く前に
エスカレートすれば命の危険も考えられるDV。暴力をふるう本人も「どうにかしたい」と悩んでいますが、それよりも目先の欲望=暴力をふるってスッキリしたい気持ちが勝ってしまうのです。残念ながら、そんな彼を更生させることは容易ではありません。取り返しのつかない事態を招く前に「おかしい」と気づいたらなるべく早く別れるようにしましょう。
(yummy!編集部)
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公開日:2014年5月9日
更新日:2020年2月18日