恋愛が長続きしない。恋がすぐに終わってしまう。
それには確たる理由が存在するものだ。そもそも、なぜその恋愛を始めたか、振り返ってみるべきである。

 

安易な恋はすぐ終わる

 

「付き合っていた彼と別れ、耐えることのできない心の空白を埋めるため、何となく今の彼と付き合い始めた」
「止まり木的な存在が欲しくて、目の前のオトコにすがってしまった」

つまり、身をよじるほど欲しくてたまらなかったブランドバッグは長く大切に使うけれど、ふとした気まぐれで買ってしまった安物のバッグはぞんざいに扱ってしまうように、恋愛も所詮同じである。

二人の間にちょっとした心の行き違いが生じても、大切な彼であったら修復しようと懸命になるはずだ。体当たりで、真剣に必死に彼の真意を探ろうともするだろう。

しかし、そこまで真剣でない相手にはどうしても熱心になれない。

相手も同じである。
「手軽に寝られるオンナだったから付き合っただけさ」
そんなふうに、あなたのことをうそぶいているかもしれない。あなた自身が真剣に自分のものにした恋人でないように、相手にとってもそれは同じなのかもしれない。

安易な恋はすぐ終わる。
成り行きで1回SEXしただけの相手を恋人と呼んではいけない。そしてこんなことを重ねていると、あなたの恋は常にコンビニエンスな、線香花火のような短命なもので終わり、その悪循環から終生抜け出せなくなるだろう。

もう一度言おう。
恋を長続きさせたかったら、たとえ寂しくても、バレンタインを一緒に過ごす相手がいなくても、ぐっと我慢をして、安直な恋もどきに手を出してはいけないのである。

恋が長続きしないもう一つの理由。あんなにお互い惹かれあって、恋に落ちたはず。
「決して安直な恋ではなく、私の恋はまぎれもなく本物だったわ。でも、なぜかいつも長続きしない」
そう答える人もいるだろう。

恋愛は極めてデリケートな庭園のバラと同じで、手入れをしないとたちまち枯れてしまうものである。庭にはびこる雑草とは違い、大切な恋ほど、壊れやすくもろい。言い換えれば、男性とは女性以上に、繊細な神経を隠し持っているものである。そこをくみ取れなくては賢明な女性とは言いがたい。

恋にはたゆまぬ手入れが必要なのである。

 

恋の手入れとはなにか?

 

常に相手を思いやる気持ち。相手を幸せにしようとする心。相手を勇気づけ、励まそうとする気遣い。そして何よりも、彼の前では常に最高のオンナでい続けようとするたゆまぬ努力。
手入れもせずに、恋愛が長続きしないと嘆くのは不遜(ふそん)以外の何物でもないのである。

 

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南美希子プロフィール

 


南 美希子
司会者、エッセイスト。
東京生まれ。
元祖女子アナ。
聖心女子大学3年生のときアナウンサー試験に合格。
テレビ朝日のアナウンサーを経て独立。
田中康夫氏との「OHエルくらぶ」、三宅裕司氏との「EXテレビ」などで司会をつとめる。
光文社のJJに「お嫁に行くまでの女磨き」、VERYに「40歳からの子育て」を長年にわたって連載し、熱烈な支持を受ける。
現在もワイドショーのコメンテーターやシンポジウムのコーディネーター、トークショー、講演、執筆などで活躍中。
化粧品「フォークイーンズ」の開発や美容医療情報のフリーマガジン「MITAME」の編集長もつとめる。
講談社「グラマラス」では「LOVE握力」というタイトルのブログエッセイを連載中。
近著に「オバサンになりたくない!」「美女のナイショの毛の話」(ともに幻冬舎文庫)がある。

恋愛・美容エッセイスト|南美希子オフィシャルフェイスブックページ
Written by 南美希子
Photo by Débora.F.

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