7月18日木曜夜9時から新ドラマ『ぴんとこな』(TBS)がスタートします。

「ぴんとこな」とは歌舞伎の用語で「男らしく芯のある二枚目」のこと。

その名のとおり主演のKis-My-Ft2の玉森裕太(23)をはじめ、出演するイケメン二枚目俳優たちだけでも見所満載と言えるこの作品。

『Cheese!』(小学館)にて2009年11月から連載されている嶋木あこ著の原作は、第57回小学館漫画賞少女向け部門を受賞した実力派人気作。

とっつきにくいイメージのある歌舞伎ですが、実は現代にも共通する恋愛ストーリーも多いのです。

『ぴんとこな』にも登場するかも!? 歌舞伎の恋愛ストーリーをご紹介します。

 

歌舞伎に観る!男女の恋のかたち

 

●その1:男女の三角関係

『恋飛脚大和往来』(こいびきゃくやまとおうらい)

【あらすじ】
大阪の飛脚問屋の若旦那である忠兵衛は、遊女・梅川の身請けをするため、手付金を遊び仲間の八右衛門に借りた。

八右衛門も梅川に惚れているが、身請けを断られたためにふたりの邪魔をしようとする。

忠兵衛は八右衛門と言い争ううちに冷静さを失い、懐にあった金の封印を切ってしまう。

飛脚屋が公金であるこの金に手を出せば死罪と知りつつ、忠兵衛はそのお金で身請けを果たす。

そして梅川に一緒に死んでくれとすがる……。というドロドロした男女の三角関係のストーリー。

●その2:ダメンズに身を滅ぼす女

『桜姫東文章』(さくらひめあずまぶんしょう)

【あらすじ】
吉田家の息女・桜姫は、ある夜、屋敷に押し入られたときに犯された盗賊のことが忘れられないでいた。

初めて知った男の肌が忘れられない罪深さから、尼になろうと決心した桜姫。彼女が行った先の寺で清玄という男性と知り合う。

清玄は桜姫に惚れ、心中を迫るが、もみあいの末に桜姫は誤って清玄を殺してしまう。

その一方で、自分を犯した盗賊、権助と偶然に再会した桜姫。
婚約者がいるにもかかわらず、彼と密会をして見つかってしまう。

桜姫は権助の女房になり、彼のために女郎にまでなってしまう。

しかし清玄の幽霊が夜な夜な枕元にでるため、客が寄り付かずに権助のもとに返されることに……。

ある夜、清玄の幽霊から、吉田家の宝を盗み、父を殺した盗賊が権助だと知らされる桜姫。

桜姫は権助を殺し、吉田家へ帰っていくのだった。

○現代的に読み解くと、権助は冷酷な「ダメンズ」で、清玄は「ストーカー」といったところ。
2人を殺して、結局ひとり生き残る桜姫には、ただのぶっ飛んだ女では片付けられないたくましさがあります。

●その3:結局美女には弱い男の愚かさ

『雷神不動北山桜』(なるかみふどうきたやまざくら)

【あらすじ】
この作品は市川團十郎家の芸である「歌舞伎十八番」の1つ。

朝廷に恨みを持つ高僧鳴神上人(なるかみしょうにん)が、竜神を滝つぼに封じ込めたために干ばつが起こった。

朝廷は雲の絶間姫(くものたえまひめ)という美女に、上人をそそのかして竜神を解き放つよう命じる。

酔いつぶれた上人が目を覚まし、雨が降っているのを知って、姫に欺かれたと気づく。上人は怒りの形相で姫を追いかける……。

○どんな男も結局は美女には弱いのです。それは今も昔も変わらない事実ということですね。

●その4:弊害のある相手ほど好きになる

『与話情浮名横櫛』(よわなさけうきなのよこぐし)

【あらすじ】
浜ですれ違って恋に落ちたお富と与三郎。
しかし、お富は木更津の親分の妾だった。お富と忍びで会っていたことがバレ、見せしめのために全身を切られた与三郎。

その切り傷は34か所にもおよんだ。その後ふたりは再会するのだが、多左衛門の愛人としてぬくぬくと生きる様子のお富に、「だれのせいでこんな体になった」と恨みごとを言う与三郎。

2人の仲を察した多左衛門は与三郎にお金をめぐみ、お富に守り袋を手渡す。

袋の中を見てお富は多左衛門が実の兄だったことを知る。与三郎は二枚目の若旦那という設定!

●その5:可愛さ余って憎さ百倍の恋愛心理

『番町皿屋敷』

【あらすじ】
町奴との喧嘩に明け暮れる旗本の青山播磨(あおやまはりま)は、相思相愛のお菊が家宝の皿を割ることで、自分の愛情を試したことを知る。

激怒した播磨は残りの皿を自ら割ったうえで、お菊を切り殺して井戸に投げ捨てる。

一生に一度の恋を失った播磨は、心の痛手を紛らわすかのように、町奴との喧嘩している仲間のところに飛び出すのだった。

○本気の恋は人を狂わせます。そんなに好きなら一度くらい許すことを選べないの? という冷静なツッコミは無駄なのです。

 

いつの世も変わらない人の心……それが歌舞伎

 

現在上演されている歌舞伎の作品数は、およそ400本といわれており、演目や演技・演出の多様性は、観客の立場から見れば「間口」の広さに通じます。

時代背景やちょっと難しい字面を取っ払ってみると、いつの世も変わらない男女の恋や、人間のサガを描いている歌舞伎が、とても身近なものに感じられますね。

みなさんもこれを機に一度歌舞伎を鑑賞してみてはいかがですか?

(参考)
『歌舞伎への誘い〜歌舞伎鑑賞の手続き〜(制作・著作:独立行政法人日本芸術文化振興会)』
http://www2.ntj.jac.go.jp/unesco/kabuki/jp/

『歌舞伎名作ガイド50選』(成美堂出版)

Written by かぎあな
Photo by TBSテレビ・木曜ドラマ9『ぴんとこな』公式サイト

関連キーワード
エンタメ, 恋愛】の最新記事
  • 芸能界でも話題! リピーター続出の「ウラナ」って何?
  • これさえあれば夜は満足♪イケメンに襲われ放題の無料マンガ特集
  • ドン引く?笑える?男子の自慰行為へのあくなき探究心4選
  • ゴックン!女性が使うとオトコが喜ぶイヤらしい「擬音」10選
  • 見抜かれてる!SNSの使い方で警戒されるのはこんなオンナ4選
  • ガキ使よりも紅白!?正月の話題に見るオバサン度チェック!
  • 「プリキュアダンス」で感動!?芸人・前田健の知られざる才能
  • 男の人生を変える?ロックンローラー・矢沢永吉の影に内助
あなたへのおすすめ