男性受けを狙って、合コンではセクシーな洋服を着ているのに、逆に引かれてしまうというあなた。
残念ながら、その色仕掛けは逆効果と言わざるを得ません。
では、どのように迫れば男心を掴むことができるのでしょうか?
今回はお色気のメカニズムである「コケットリー」を紹介したいと思います。
ツンデレ、チラリズム、フェルメールの共通項は?
オタク界で最も人気がある属性の「ツンデレ」。
男性が条件反射的に目を奪われてしまう「チラリズム」。
そして、“世界で最も有名な少女”と称されるフェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」。
この三つは男性の心を捉えているということ以外、まったく無関係に思えますが、実は「コケットリー」というメカニズムが働いているという共通項があります。
コケットリーとは、女性特有の色気あるいは艶かしさのことで、媚態などと訳されます。
ドイツの社会学者、ゲオルク・ジンメルの分析によると、コケットリーは歓迎と拒絶という正反対の態度を同時に示すことによって生じる、とされています。
男性からすると、真正面から誘いかけられるとその女性が安っぽく見えて興ざめ、拒絶されるだけだとあきらめてしまいます。
だからこそ、歓迎されているか拒絶されているかわからない態度が、もっとも男性の気を引くのです。
そう考えれば、先にあげた三つの共通項が浮き彫りになってきます。
ツンデレは、急に敵対的な態度になったり、好意的になったりとまさにそのままですし、チラリズムも見えそうで見えないというところに歓迎と拒絶があります。
真珠の耳飾りの少女も、身体は背を向けているのに視線はこちらを向いているという姿勢が、数世紀に渡り男心を捉え続けてきたのです。
コケットリーは衰退している?
ところでこのコケットリーというメカニズムですが、現在の社会ではどんどん衰退しているといいます。
コケットリーは男性上位社会の中、女性が男性に対して優位に立つためのほとんど唯一の戦略として発達したのですが、女性の社会的地位が上昇したため、それが不要になってきたためです。
最近のメディアでは、女性の肉食化、おっさん化といった現象が指摘されていますが、それはコケットリーが役割を失いつつあることの兆候ともいえるでしょう。
女性の地位が上昇することはいいことですが、コケットリーがまったく無くなってしまうのは、いささか情緒に欠けるのではないでしょうか。
コケットリーを上手に活用しよう!
男女の役割が同質化しつつある昨今ですが、性差がなくなるわけではありません。
そして、コケットリーは女性が長い歴史の中で培ってきた能力であり、魅力です。
アラサー女性のみなさんには、セクシーすぎる態度で過剰に迫るでもなく、女性らしさを捨て去るでもなく、コケットリーを上手に活用してほしいものです。
露出度マックスで迫り来る真珠の耳飾りの少女なんて、想像したくもないですしね。
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Written by マツタヒロノリ