恋愛において、「裁ちばさみ」を使わなくてはならない局面があることを覚えておいた方がいい。

全ての恋愛が人生に幸福と、ときめきだけをもたらしてくれるわけではない。
それを上回る、辛苦を同時に背負わなければならないからだ。
そう、嫉妬心、怒り、何かと両立させることなどの苦悩を同時に抱え込まなければならないのだ。
当然、別離の苦しみもついて回るわけだから、恋愛はバラ色のような幸福感と、暗黒の苦悩を同時に兼ね備えたものであるということを充分肝に銘じたほうがいい。

 

恋愛に「裁ちばさみ」は必要!どんな時に使うべきか

 

しかしながら、この地球上のたった一人の異性に熱烈に恋をし、一心に情熱を注げるというのは、何にも増して素晴らしいことであって、恋する人生は恋をしない人生よりも格段に輝かしい。

ただ、あくまでもその異性に寝食を忘れるくらい夢中になれるということは、恋愛の必要条件にすぎない。
相手の底がすでに見えているだけではなく、自分にとって耐えがたく、許しがたい要素を持った異性だということがわかっているのに、慣性の法則に従って、ダラダラと何となく寄り添っうような関係は、断じてやめたほうがいい。

特に、あなたが自分の人生において何かステップアップを考えているとき、それに協力的でないばかりではなく、あなたの足を引っ張るようなオトコであれば、もうここで「裁ちばさみ」の出番である。
容赦はいらない。
バチンと断ち切り、後ろを振り返らないことである。

古臭いようだが、女性はオトコの隷属物ではない。
誰にも自分の人生を選び、切り開く権利はあるのであって、阻止される理由は全くない。

また、ステップアップした後の人生は眺望そのものが変わってきて、昔の人間関係そのものがうまくいかなくなる場合もある。

決して、不幸な腐れ縁を断ち切れない女には、なってはいけないのである。

 

ダメンズをダメンズと決めるのは自分自身…

 

では、俗にいうダメンズにひっかった場合はどうだろう。
それこそ「裁ちばさみ」の出番だとみんな思うだろうが、私はそうは思わない。

いくら周囲がダメンズと評価しても自分にとっての、ダメンズは人の評価と必ずしも一致しないからである。

あんなヒモみたいなオトコとさっさと別れてしまいなさいよと、他人から言われても自分にとってかけがえのない存在であって、たとえ金銭的面倒はこちらが見なければならない場合でも、自分にとって彼がどうしても必要であれば、それははダメンズでもなんでも
ないのである。

これから、彼を一人前に育てる楽しみさえ、あなたは感じているかもしれないのだ。
周囲の意見に振り回されてはいけない。
反対に、経済力も地位もあるが、とんでもないダメンズだっている。
先ごろ古女房が離婚を自ら決意して別れたと報道された、有名な政治家のように……。

 

恋愛の「裁ちばさみ」を使う局面は必ず自らが決断すべき

 

恋愛に「裁ちばさみ」は必要である。
しかし、「裁ちばさみ」を使う局面は必ず自らが決断すべきである。
相手にマインドコントロールされているような特殊な場合は別として、他人の意見に左右されて使うはさみは「裁ちばさみ」でもなんでもない。

恋愛の落とし前は自分でつける。そんな覚悟がないとダメなのだ。

恋愛・美容エッセイスト|南 美希子フェイスブックページ
恋愛や美容にまつわる情報や、近況など、元テレビ朝日アナウンサーによる、最上級の女になるための持論を展開中!

 

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南美希子プロフィール

 


南 美希子
司会者、エッセイスト。
東京生まれ。
元祖女子アナ。
聖心女子大学3年生のときアナウンサー試験に合格。
テレビ朝日のアナウンサーを経て独立。
田中康夫氏との「OHエルくらぶ」、三宅裕司氏との「EXテレビ」などで司会をつとめる。
光文社のJJに「お嫁に行くまでの女磨き」、VERYに「40歳からの子育て」を長年にわたって連載し、熱烈な支持を受ける。
現在もワイドショーのコメンテーターやシンポジウムのコーディネーター、トークショー、講演、執筆などで活躍中。
化粧品「フォークイーンズ」の開発や美容医療情報のフリーマガジン「MITAME」の編集長もつとめる。
講談社「グラマラス」では「LOVE握力」というタイトルのブログエッセイを連載中。
近著に「オバサンになりたくない!」「美女のナイショの毛の話」(ともに幻冬舎文庫)がある。
Written by 南美希子
Photo by Danila Panfilov

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