「男ははじめての男になりたがり、女は最後の女になりたがる」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
 
この言葉は、劇作家のオスカー・ワイルドが自身の作品の中に描いたセリフが元になっています。
オスカー・ワイルドが活躍したのは、今から100年以上も前ですが、「はじめての男」になりたがる男はいまだに多いのでしょうか?
 
自分のこととして考えてみると、大好きな人のさまざまな意味での「はじめて」になれたら、うれしいかもしれない、と感じます。「好きな人のはじめてになれたらうれしい」という気持ちは男女問わず一定量持っているのかもしれません。
 

「こんなのはじめて」を悪気なくモテテクとして紹介する人々

 

「好きな人のはじめてになれたらうれしい」という気持ちを男女問わず一定量持っていると仮定すると、「(実際にはそうではなくても)こんなのはじめて、と言って相手を喜ばせること」は男女両方のモテテクとして紹介されているはずです。
 
ですが、現実には、「こんなのはじめて」は男性を喜ばせる言葉として認識されています。
 
近頃はさすがに減ってきましたが、以前は、「来たことがあるレストランでもはじめてのフリをした方がいい」「自分が知っていることでも。それ知ってるよ、なんて言ったらダメ。知らないふりをして感心して聞かないと」「男性は教えるのが好きな生き物。だから、知っていることでも、えー、すごーい、とリアクションよく聞いてあげる女がモテる」などの、バカなふり、無知なふりをすることが女性の処世術でありモテテクであると紹介する論調があちこちにはびこっていました。
 
これをご覧になっている女性のみなさんも、そういった論調のテレビ番組や雑誌を一度は見たことがあるでしょう。

「こんなのはじめて」が生み出す弊害。得をしている人っているの?

 

さて、「こんなのはじめて」は、本当にモテテクなのでしょうか? バカなふり、無知なふりをすることで、女性は特をしているのでしょうか?
 
「こんなのはじめて」と無知をよそおう戦法を使ってモテることができる可能性は多いにあります。ですが、それは、「自分より知識がない女性・無知な女性を好む男性」に対してだけ有効です。
 
逆に、「頭のいい女性が好き・対等に会話できる女性が魅力的だと思う」という男性に、「こんなのはじめて」を使うと、「この子は恋愛対象としてはないな」と思われるでしょう。
 
つまり、「こんなのはじめて」戦略は、無知な女性・経験が浅い女性を好む男性にモテたいときにだけに限り有効だと言えるでしょう。

「こんなのはじめて」戦略は、「無知で経験が浅い女性を好む男性」に効く

 

無知なふり、経験が浅いふりをすれば、「無知で経験が浅い女性を好む男性」を引き寄せられます。
 
「ふり」をせずに、素の自分でいれば、素の自分を魅力的だと思ってくれる人が寄ってきます。
 
あなたは、どちらを選びますか?
 
(今来 今/ライター)
 
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