『嫌な事があった時にプラス思考の自分を演じる事によって、本当にプラス思考になれるかどうかについて論じてください』
 
編集部の方もとても面白い依頼の出し方をされるなぁと思いました。こういうの、ライターとしては腕が鳴る部分ですね。
 
さて、あなたはどう思いますか?
あなたに嫌なことがあって、『よし、プラス思考の自分になり切ってなんでもプラスに考えるぞ!』と思い、プラス思考でいることを試した結果、自分は最終的にプラス思考になれるのかどうか?
 
僕は『十分にありうる』と思います。
 
しかし、『アプローチを間違えなければ』の条件付きですが。
 

人はなぜ変われないのか?

 
人は基本的に「ほぼ自動的に」生きていますので、よっぽど本人の中で「変えたい」という意識がなければ変化が起こることはありません。
 
口では「変わるぞ!」と言っても、実際には全く変わることのない日々を送るのが、人間というものです。
 
では、これだけ世の中に「変わりたい」人がいながら、実際に「変わる」人がこんなにも少ないのでしょうか?
 
それは、「できないところを変えよう」としているからです。

できないことに意識を向けるとできないまま

 
あなたが「自分がプラス思考になれないこと」を改善しようとすると、「マイナス思考である自分」を責めようとします。
 
この時、あなたの脳は「プラス思考でいる自分」よりも「マイナス思考でいる自分」の方を強烈にインプットしてしまうんですね。
 
この時、脳の潜在意識は善悪の判断がつかないので、「マイナス思考でいる自分」を「デフォルトの状態」に据えてしまうんです。
 
だから、いつまで経っても「マイナス思考でいる自分」から抜け出せないのです。
 
これが自己啓発の世界で「思考が現実化する」と言われているロジックです。
 

理想の自分なら、今この瞬間どうするか?

 
一方、着実に自分を変えて行く人は「できない自分」に意識を合わせません。
 
「現状をどうやって変えるか?」ではなく、「どうしたら理想にたどり着くか?」に意識が向いているのです。
 
これは同じことのようで、脳内に着くイメージが180度違います。
前者は「変わっていない自分」のイメージが、後者は「変わっている自分」のイメージがインプットされてしまうのです。
 
そこで「変わっている自分」のイメージを強烈にできるように、「もう変わっている自分として」行動することが重要になります。
 
もう少し具体的にいうと、「私がなりたい私なら今この瞬間、何を考えどう動くだろうか?」という質問を自分にぶつけて、未来の理想の自分を今に引っ張ってきて行動するようにするのです。

もうプラス思考になっている自分で生きる

 
以上の理由から、『プラス思考になるために、プラス思考の自分を演じる』時に、「マイナス思考の自分を変える」ことを意識すると失敗する、ということがお分かりいただけますでしょうか。
 
逆に、「もうプラス思考になっている自分で生き」れば、そこには「マイナス思考の自分」は存在しないので、脳が「マイナス思考の自分」を認識することもなくなります。
 
そうすればあとは回数。
噓から出たまことで、本当にプラス思考の自分になって行くのです。
 
ここで「ちょっとでもマイナス思考の考えがよぎったら?」と考えてしまう人は、まだプラス思考になれていない証拠です。
プラス思考で生きている人は「マイナス思考で考えてしまう自分も好きだな〜」とプラス思考で考えてしまうのですから。
 
(川口美樹 /ライター)
 
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