人生は失敗の連続と言います。
失敗を味わうということは、それだけ挑戦しているということ。
「私、失敗しないので」はドラマだから通用する言葉であって、実際の世の中で失敗を味わっていない人というのは大抵行動を起こさないだけの愚鈍で怠惰な人です。
失敗をするというのは、何も悪いことじゃないんですね。
自分で動いた結果、それが最悪の事態を招こうとも、何もしないヤツよりはよほどまともに人生を歩んでいると考えることもできます。
とはいえ、もう死にたいぐらいの大失態を犯してしまうこともあり得るのが人生です。
時にはそのせいで命を絶ってしまうほどの人なんてのもいますよね。
自分の人生にダイレクトに悪影響を及ぼすレベルの大失敗。
でも、これを乗り越える方法ってゼロというわけでもありません。
今回は、そういった失敗をリカバリーする方法を紹介していきましょう。
目次
「ダメな時は何をやってもダメ」と流すことも大事
人間、人並みに挑戦をし続けていくと、しばしば思いっきりつまづくことぐらいあります。
僕の知人の中にも、大失態を犯して死ぬ寸前まで追い込まれた者が何人もいます。
オンラインカジノで大負けぶっこいて離婚し、一族郎党から友人知人までに頭を下げて借金を肩代わりしてもらった結果、人望のほぼすべてを失った人。
ちょっとした投資気分でFXに手を出してレバレッジの射幸性に狂って失踪した挙句、死にきれずに泣きながら警察に保護してもらった人。
結婚相手が実は別の家族を持っていたことが判明し、怒りに狂って暴走した結果裁判で不利になっちゃった人。
一念発起して起業したが信頼していた恩人に会社ごと乗っ取られてしまった人。
色んな人が世の中、いるもんです。
その中には苦しみに耐えきれずに自死を選んだ者もいますが、いずれにせよ挑戦にはこういうリスクって付き物なんですよね。
でも、このような状況に陥ってしまったのも自分の人生の一コマと考えるのも大事で。
「ダメな時はもう、何してもダメなんだよ」と割り切って、またマイナスからゼロに向かって生きていくのもその人の人生。
今は何してもダメなんだから。そういう気持ちで自分を納得させれば、「でも流石にこれ以下はないだろ」という小さな希望にも繋がります。
後は這い上がるだけ、なんて薄っぺらい言葉がありますけど、実際そうなんです。
一度転落したら、後は失敗に学んで生きていくだけなのです。
「自分の人生は自分のもの、誰も私を殺せない」ぐらいの気持ちでいるのもどん底状態では必要なこと
実はこんなことを書いている僕も、一度だけもう本当に「死ぬしかないかも(笑)」というような状況に追い込まれたことがあります。
問題の渦中にあった頃は本当に一切心が休まらず、寝ている間だけは安息できたものですから、とにかく眠って眠って時間が過ぎるのを待ち、起きてもすぐに酒を飲んでまた眠る日々でした。
そう。結局どんな事態も、発生したらどうしようもないし、ありとあらゆる問題を自分の中で整理するには、時間が必要なんです。
時間が全てを解決するとまでは言いませんけど、時間の経過で頭の中がスッキリするのは事実でした。
それでも色々と追い詰められるようなことが続いたんですが、あるとき思ったんですよね。
自分が招いたこの状況が嫌で自死が頭をよぎったということは、裏を返せば自分を殺せるのは自分だけなんですよ。
他人がいくら僕を責めても、それって所詮はポーズだけというか。
仮に一度に数十人、数百人から怒涛の勢いで批判をされたとしても、その人たちの手を見ると、誰もナイフの1本も握っていないんです。
誰も、僕を殺すぐらいの勢いは持っていないんですね。
言ってみれば口だけ。
それを理解したとき、ふっと気持ちが楽になったのをおぼえています。
誰も自分を殺すほどの勇気なんかないのに、「アイツが批判してるから俺も」のノリで攻撃する。その程度の人のために苦しむことなんか、一切なかったわけです。
自分の人生の失敗は自分だけのもの。他人が口出ししても気にせずリカバリーにまい進しよう
これは僕のケースだけに通じるものではなく、他人の評価を気にするあまり、勝手に自分でどん底の状態に落ちちゃってる人にも当てはまるものでしょう。
なんだかんだ人間は社会性の動物なので、他人の批評は重視しちゃいます。
でも、他人からの評価なんてクソなんですよね。
僕の嫌いな言葉に「あなたの陰の努力は、きっと誰かしらが見てくれている」というのがあります。
この言葉の嫌な部分は、2つ。
評価を他人任せにする前提である点。そして現実には、頑張っている他人を評価する人間より、ちょっとした失態を突く人間の方が多い点。この2つです。
他人なんて自分の人生には9割がた関係ない外野のモブなんですよ。
そんなモブの言動なんて、正直邪魔でしかないんです。
あなたの失敗を嗅ぎつけて偉そうに誹謗中傷してくるヤツには「私の失敗は私だけのものだ、何ノコノコ出てきてんだ」と一喝するぐらいしてもいいと思いますよ。
人生なんてせいぜい古くからの親友、悪友が数人か、家族仲が良好であれば自分の家族、あとは恋人がいる程度で十分なんです。
人生を大きく変化させるほどの失敗からのリカバリーに必要なことなんて、要約すれば「お前らは黙ってろ」精神。
これをいかに早い段階で自分の身体に沁み込ませるか。
これだけだと思います。
(松本ミゾレ/ライター)
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