在宅ワークによって、家が休まる場所ではなくなったと感じる人が少なくありません。
他にも、持ち帰りや旦那・子どもに対して持っている自分の顔、ペットを不安・心配させないために作っている顔など、さまざまなペルソナを家庭でも持っている人は多いことでしょう。
しかし、ホッと一息つける場所がないと、ストレスが溜まっていく一方になりがちです。
自分に戻り、ゆったりと心身を休めるためにできることはあるのでしょうか。
「家に帰ってもペルソナをはがせない」と思っていた中で、自分に戻れる場所・タイミングを見つけた経験がある人に話を聞いてみました。
1:ゆったりと湯船に浸かり体を丁寧に洗う
「お風呂で湯船に入っている時に私は本当の私に戻れます。ゆったりと湯船に浸かりながら一日を振り返ります。人間関係を取り繕って過ごした一日をボーッと振り返っています。
いい人そうに前向きな考え方を持っている演技をしたけれど、上手く演じられていたかなと思い返しています。いい人そうに振る舞うけれど、本当の私は自己顕示欲の塊でだからこそいい人を演じているだけなんだよな……と自己分析しています。お風呂の中だけは誰にも邪魔されず本当の自分を出して思考できる大切な時間です。
それが一通り終わったら、風呂の時間で身体を洗う時、出来るだけ手のひらを使って身体中を触れることにしています。これを始めてから本来の自分に戻るような気がするんですよね。自分の体の手触り、匂いってなんだか安心します」(32歳・女性)
アロマを少し垂らしたり、お気に入りの入浴剤を使ったり。あるいは本を持ち込んだりして、自分一人だけの空間を充実させるのも良さそうです。ただし、レンタル品は濡れたり、ヨレたりする可能性が高いため、利用は避けましょう。
2:仕事帰りにカフェに行く
「仕事上では、本当の自分とは違う自分を演じなければならないことも多いものです。『本当の私は違うのに』と思うことがあっても、話を合わせなければならないことも多々あります。そんな自分を解放するために、仕事を終えたらカフェに寄る決めています。私は最近まで家に帰っても、外に居る時と同じような息苦しさがありましたから、家以外で休む場所をと考えたんです。
おしゃれなお店だと、個室がある場所もあるので、なおのことおすすめです。カフェでおきまりの飲み物を飲む=スイッチをオフにする、と頭と体に刷り込むことで、自然とその時間は自分に戻れるようになりました。混んでいないなら、ネカフェなどもいいかもしれませんね。仕事の自分はそこに置いてきて、家に帰ったら、家庭での自分に変わるんです」(26歳・女性)
メリハリがないと、なかなかスイッチが切り替わりませんよね。仕事のストレスや緊張感を家庭に持ち帰りたくない人も多いはず。スイッチを切り替える動作を決めると楽なようです。心身が疲れてしまった時は、ゆったりとカフェに居られるのもいいですね。
3:みんなが寝静まった後にリビングでぼーっとする
「家で旦那や子どもに関わっていると、どうしても彼女や妻としての自分、母親としての自分になってしまいます。それもとても居心地がよくはあるのですが、家族の前での自分とは違う自分もいるんですよね。そんな私も大切にしたいんです。
よくスマホを持って音楽をかけてしまいがちなのですが、思えば、情報が入ってきてしまうので、私にはあまり効果的ではありませんでしただから、みんなが寝た深夜に、30分だけでも電気を消したまま、ぼーっとリビングに座る時間を作ったら、思いの外よくて。
一度、トイレで起きてきた旦那に心配されたのですが、今はリラックスする時間として、ほっといてもらっています。少しの間だけ自分自身に目を向けてあげるのもいいかもしれません」(32歳・女性)
まとめ
1人になれる時間をうまく作り出している人が多いようです。家でもペルソナを剥がせないと思っている人は、一旦全てを忘れて休める時間や空間を作ると良さそうですね。
(神崎なつめ/ライター)
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