ぼんやりしている男性に「なに考えてるの?」と質問すると、「別に、なにも考えてないよ」こんなセリフが返ってきます。
女性からすると、はっきり言ってあやしいセリフですよね。
なにかよからぬことでも企んでいるのでは、と疑ってしまうかもしれません。
しかし男性は、なにかを隠すため、こんなセリフを口にしているわけではないのです。
その理由は、男性の脳に着目するとわかります。
男性の脳はシングルタスク
男女の脳を比較すると、その構造には大きな違いがあります。
女性は異なる作業を同時にこなすことができます。
たとえば、TVを観ながら子どもをあやし、洗濯物をたたむ、といった具合。
狩猟採集時代の名残で、男性が狩りに出ている間、周囲の状況に気を配り、複数の作業を同時にこなす必要があったからだと言われています。
女性の脳はいわば“マルチタスク”なのです。
それに対し、男性の脳は“シングルタスク”。
複数の作業を同時にこなせるようにはできていません。
狩猟採集時代の男性は、狩りのときだけ集中力を発揮すればよかったからと考えられています。
それゆえ男性の脳は、ひとつの作業を担当する小さな司令室がたくさん集まったような構造になっているようです。
この部屋は「仕事に集中する能力」、あの部屋は「言葉を話す能力」、という風に。
そのなかにひとつ、女性には決して理解できない奇妙な空間があるのです。
それが「なにもない小部屋」。
男がぼーっとしているときは放置せよ!
「なにもない小部屋」では、いったいなにが起こっているのでしょう?
結論から言うと、なにも起こってはいません。
しかも、男性たちはみんなこの部屋が大好きで、1日に4~5回はそこへ逃げ込まないと、精神エネルギーを使い果たしてしまうのです。
「なにもない小部屋」は、オフィスでいえば休憩室。
とくに機能があるわけではないのですが、快適に働くためには必要な空間というわけ。
彼が言う「なにも考えていない」は、おそらく本当のこと。
疑ってもしょうがないし、こういうときは話かけても聞いていないことが多いもの。
彼がぼーっとして反応が鈍いときは、あせらずに放置するのがベストです。
わざわざ休憩室まで追いかけて、仕事を押しつける必要もないですよね。
彼から「なにも考えてないよ」と言われたら、不安に思ってしまったり、反応が薄いためイライラしてしまったりすることもあるでしょう。
でも、それはちょっと不器用な男性の脳が、正常のはたらきを保つために必要な休息を取っているだけのこと。そう思えば、不必要に感情を乱すこともなくなるでしょう。
(参照:「セックスしたがる男、愛を求める女」アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ/主婦の友社)
(yummy!編集部)
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公開日:2012年3月14日
更新日:2019年11月26日