現代病のひとつと言われている「うつ病」。こう聞かされたところで、「私は大丈夫」と、つい他人事のように感じてしまいがちですが、うつ病の平均発症年齢はなんと20代後半! 厚生労働省「患者調査」によれば、うつ病の患者数は男性よりも女性の方が1.6倍も多い、という結果が出ているのです。
もはや私たちにとって、決して人事ではない「うつ」という病。今回は、米大の研究調査からこんな驚くべき新事実が発表されたので、さっそくご紹介します。

 

うつ病のリスクを高めてしまう原因は睡眠時間!?

 

「睡眠時間は多すぎても少なすぎても、うつ病のリスクを高める」という研究結果が「Sleep」に発表されています。なんでも睡眠時間が適切でない場合、うつ病に関連する遺伝子が活性化する恐れがあるのだとか。

調査方法は1700人強の双子の成人を対象にしたもので、正常な睡眠(1日7〜9時間)を取っていたグループは、うつ病の症状に対する影響が27%。しかし、1日5時間しか睡眠を取っていないグループは、その影響が倍近い53%。10時間睡眠するグループも49%、と高いリスクを負っていることがわかったというのです。

この結果に対して、研究を行った米ワシントン大学Nathaniel Watson准教授は「睡眠時間が短くても過剰に長くても、うつ病状に関連する遺伝子が活性化されるようである」と説明。最適な睡眠を取ることが、うつ病患者の治療効果を向上させる1つの方法になる、とその可能性を示唆しています。

 

日本人の睡眠時間が年々、減少傾向にある危険性

 

実際、NHKの「日本人の生活時間」でも、1970年では8時間近くあった日本人の睡眠時間が、2010年では7時間弱。時代とともに確実に減少傾向をたどっていることが明らかになっています。

さらに株式会社バルクが10〜60代の男女に行った「睡眠に関する調査」でも、日本人の1日の平均睡眠時間が判明。30代の睡眠時間を覗いてみると、その時間はなんと6.3時間。
正常な睡眠時間を大きく下回ってしまっていることがわかりますよね。

同じ30代の時間区分を見ても、5時間以内と答えた人は約2割近くにまで及んでいます。「うつ病なんて……」と仕事に明け暮れている女性こそ、自分でも知らず知らずのうちに、うつ病のリスクを高めてしまっているかもしれませんよ。

 

自分の睡眠時間、見直してみませんか?

 

20代の今だからこそ気にしたいうつ病のリスク。同研究を受けて、米国睡眠医学会のM.Safwan Badr氏も「正常な睡眠は体、精神、情緒の健康のために必要なもの。今回の研究は、睡眠を優先させることが心の健康につながるという点を際立たせるものである」と指摘します。

「仕事だから」と、つい睡眠時間を削ってしまっている人は少なくないはず。ですが、仕事の能率を上げるためにも、充分な睡眠時間を取ることは大切なこと。この機会に自分の睡眠時間を見直してみてはいかがでしょうか。

 

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Written by Gow! Magazine編集部
Photo by jonathan.leung

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