その昔、女性は子宮で考える生き物だと当たり前のように言われていたことがあります。この言葉に反発を覚える人も多いでしょう。男女雇用均等法が叫ばれるようになった1980年代後半では、女性の子宮環境を守ることが、逆に男女平等の象徴でもあると言われていたのです。
まずは基礎体温をつけて
しかし、職場でヒステリーを起こしている女性に、「アレか?」などと暴言を吐く人がいたというのも事実です。これは、今では、明らかにセクシャルハラスメントにあたりますよね。時代も変わり、本当の意味での男女雇用平等なオフィス環境が、社会全体で少しずつでも整備されてきていることは喜ばしいことですね。
しかしながら、生理周期に振り回されるという女性の身体の構造ばかりはどうすることもできません。中には激しい腹痛や貧血などで倒れる人もいるようですが、私の場合は、排卵から数えて次の生理までの1週間ほどに、だんぜん体調が悪くなります。精神的にも不安定になり、感情も乱れがち。仕事や私生活に影響がでることも少なくありません。私と同様に、この周期に精神面・体調ともに振り回されて困っている人の話をよく聞きます。黄体期と呼ばれるこの期間は、どうにもこうにもイライラしがちです。私の場合は、感情の起伏が乱れることで理由もなく憂鬱になったりもしますし、若いころに、転職を決意したのは、なぜか生理の直前ばかりでした。もちろんこれは後になって知ったことですが、自分で自分をコントロールできなくなっていた可能性は大きいです。
不思議なことに、子供を産んでから、自分の周期を自然に把握できるようになりました。これは、基礎体温の周期を自分なりに理解して、知識として生活に役立てることができるようになったからに他なりません。旅行などの予定は、この時期はできる限り避けるようにしていますし、他にも大切な用事の予定を入れることをなるべく避けることで、様々なトラブルを回避することに成功しています。もちろん、黄体期の不調を軽減する方法もいくらでもありますので、研究してみてはいかがでしょうか。
黄体期には、私のように体調が落ち込むのが一般的なようですが、周期避妊法においては安全日とも呼ばれているようです。子供がほしい人にとってはまったく好ましくないことですが、計画的に妊娠・出産をコントロールしたい人にとっては、そういう意味でも把握しているべき情報です。
つまり、すべての女性に声を大にして伝えたいのは、まずは基礎体温をつけてほしいということです。たった一度の人生を少しでも楽しく有意義に幸せに過ごすためにも、自分の体調の周期を知っておくことは重要です。これは、言い換えると大人の責任とも言えるかもしれません。一人でも多くの女性が、周期を把握して毎日をいきいきと健やかに過ごされますことを思ってやみません。
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Written by Gow! Magazine編集部
Photo by dolgachov