天才子役が次々出てくる昨今の芸能界ですが、中でも異才を放っているのが「はるかぜちゃん(10)」。

大人たちが口を揃えて「尊敬する」「勇気をもらった」「大切な事を考えさせられた」と絶賛するのはなぜでしょうか?

はるかぜちゃんは、他の子役とは明らかに違う才能で勝負しているからなのです。

 

子役ブームで子ども同士のバトル勃発

 

近頃はドラマやバラエティで、天才子役と呼ばれる子どもたちの活躍が目立ちます。

年収8000万円とも言われている芦田愛菜ちゃん(7)、愛菜ちゃんとドラマ『マルモのおきて(フジテレビ)』で競演して大ブレイク中の鈴木福くん(7)、『龍馬伝(NHK)』の濱田龍臣くん(11)、子ども店長として根強い人気の加藤清史郎くん(10)など、次々と新たな子役が登場していますね。

こちらのCMに出演している子役の女の子をご存知でしょうか?

『ステーキハンバーグ&サラダバー けん』のCMより
女の子「カレーが食べ放題〜、サラダも取り放題〜♪」
母親「もう、そんなに食べられないでしょ」
女の子「ぜったい食べられるもん……(泣)」
ナレーション「泣く子も黙る満足感、子育て応援レストラン! ステーキけん!」

子どもたちの大好物ハンバーグやカレーに目がくらんではしゃいでしまい、母親に注意をされる女の子。「食べられるもん(泣)」と言って泣いていたのもつかの間、お肉が運ばれてくると満面の笑み!

ここで泣き芸を見せているのが、これまた天才子役と呼ばれている春名風花ちゃん(10)。通称「はるかぜちゃん」と言います。

小学生向けバラエティ番組『ピラメキーノ(テレビ東京)』にレギュラー出演中で、『爆笑 大日本アカン警察(フジテレビ)』にもこの泣き芸で出演しました。

はるかぜちゃんはこの持ち芸を見初められ「早泣き少女」としてバラエティ番組などで活躍していますが、これが元で“天才子役”と呼ばれているわけではありません。

今ブレイクしている、可愛い担当の“天才子役”たちとはちょっと質が異なります。彼女の魅力は「可愛さ」ではなく「鋭さ」にあるのです。

 

3歳でブログ、9歳でツイッターをする天才少女

 

2001年2月4日生まれで、現在小学5年生のはるかぜちゃん。
彼女はなんと、3歳でブログを書き、9歳でツイッターをはじめました。なんという現代っ子、2001年産おそるべし。

彼女が注目を集めたのもこのツイッターがきっかけ。
横浜の小学校に通う9歳の女の子が、マンガの表現が規制される「青少年保護育成条例」の事を知り、「都条例ぷんすか(ω)」という政治的つぶやきをしたため、ITmediaニュースに取り上げられたのです。

「ぼくたちはいいまんがも、悪いまんがも、ちゃんと自分でえらべます(ω)」と堂々と宣言する、熱心なマンガオタクでボクっ娘のはるかぜちゃん。

「(ω)(※ネコのおくち)」を多様した独特の言葉遣いや、オタク丸出しの趣味の話、「天下一品のこってり」や「ペッパーランチ」など味が濃いものを好む現代風の味覚、なによりも鋭い洞察をしっかりと自分の言葉にして伝える姿勢。

容姿や役柄ではなく、本人のキャラクターが受けている、他とは異質の天才子役なのです。

 

大人がハッとするはるかぜ論の数々

 

はるかぜちゃんはツイッターで、自分の考えを日々絶え間なくつぶやきます。
子どもならではの視点でありつつも、その純粋で鋭い意見にハッとさせられる事が多々あります。

●子どもらしい子ども論
「おとなびて背伸びした子どもは、とっても子どもらしいとぼくは思う(ω)子どもは早くおとなになりたいイキモノだから(ω)おとなをみて、必死におとなの真似事をして、うまくいかなくて、幾度も転びながら、大きくなってく(ω)」

「ぼくはいまその真っ最中(ω)」

「てゆうか(ω)子どもがおとなの真似事もせず、いつまでも子どもらしいかたちのまま、誰もおとなの世界に首をつっこまなくなったら、それはおとなの世界に魅力がないて、子どもにすら見限られたってことですよ(ω)」
(10/12 @harukazechanより)

大人びた子どもは子どもらしくない、子どもらしく遊ばせるべきだ、などと大人は考えてしまいますが、それは取り越し苦労のようです。
そういえば昔、小学校高学年になった時に自分ではもう大人のつもりでいたのを思い出しました。

●子どもの世界とインターネット論
「子どもの世界はびっくりするほどせまいです(ω)学校と家がすべて(ω)ぼくも、ついこないだまでは、学校できらいなドッヂボールをがんばって、興味ないポケモンを覚えて、よみたい本をがまんして、がんばるしかなかった(ω)」

「だけどネットでは、たくさん、ぼくの好きなものを好きな人がいて「学校だけが社会じゃないのかも知れない(ω)」て、思うようになって(ω)学校でも自信を持って、好きなものは好き(ω)と、いつからか、はっきり言えるようになって(ω)」

「少ないもんになることを恐れて、学校でつるむだけの友だちをたくさん作るより、少数派でもじぶんの意見をゆって、たったひとりでも親友に出会える可能性に賭けたほうがいい(ω)気づかせてくれた、広い広い、ついったの海(ω)」
(8/28 @harukazechanより)

子どもの頃は学校が世界のすべてで、いじめにでもあったら生きていけないと思っていたものです。その逆がインターネットの世界。

はるかぜちゃんの母親はネットに繋がる携帯電話を持たせる際に「どんなにいやな事でも向き合う覚悟はあるか」と聞いたそうです。

いやな思いをしながらも、早い段階でインターネットの良さに気づけた事で、はるかぜちゃんは急成長しました。

●アンチへの対応が華麗すぎる
「しねっていってんだよハゲ文章読めや」(アンチからはるかぜちゃんへのツイート)

「ぼくがハゲてることまで知ってるなんて、ずいぶんマニアですね(ω)」(アンチへの返信)
(10/24 @harukazechanより)

はるかぜちゃんツイッターの醍醐味でもある“アンチとの口論”。このような攻撃に対しては、びっくりするほど大人な対応であしらいます。このアンチと真っ向勝負するやりとりが面白くて、はるかぜファンを増やしています。

頑固な性格からか、納得がいかない事は、アンチが根負けして折れるまでしつこく、かつ冷静に口論を続ける事も。

●この世から犯罪をなくす方法
「今の子どもたちがしっかりものを考えて、ちゃんと大人になること(ω)」

「まずはじぶんが犯罪者にならないこと(ω)次は回りの人をだいじにすること(ω)最後は悩んでる人がいたら手をさしだすこと(ω)」

「いま犯罪者の人もいつか寿命がくるし、いま子どもの人はいずれおとなになる(ω)いまの子どもが犯罪者にならなければ、ふうかの子どもは1人で学校に行けるかも知れない(ω)子どもがむりでも、子どもの子どもはきっと(ω)」
(3/13 @harukazechanより)

筆者が思わず感動してしまったツイート。たしかにこうやって少しずつ、全員が助け合っていけば、何世代か後には本当に犯罪がなくなるかもしれません。

●子どもの打算
「子どもだからやきいも屋さんがおまけしてくれるかもしれないて思って、1本すくないめに頼んだら、やっぱし1本おまけしてくれたからいっぱいたべられました(ω)子どもでよかったです(ω)ニヤリ」
(10/24 @harukazechanより)

大人が思っている以上に、子どもは打算的に生きているようです。

 

大人が感動するツイッター本が完成

 

はるかぜちゃんがあまりにも名ツイートをするので、このつぶやきをまとめた『はるかぜちゃんのしっぽ(ω)(太田出版)』という書籍が出版されました。

その出版記念に行われた『はるかぜちゃんのしっぽ(ω)サイン会(リブロ渋谷店)』にて、はるかぜファンを取材してきました。なんと予約の整理券200枚が前日にはすべてなくなってしまうという人気ぶり。

そんな大人たちが、こぞってはるかぜちゃんの魅力を語ってくれました。

「誰かがリツイートしているのを見て知りました。
コメントを脊髄反射じゃなくて自分の言葉で考えて出している。ツイッターでつぶやくくらいタイムラグがないかあら、頭がいいんだなと」
(40歳・女性・会社員)

「友達からツイッターで面白い子がいると聞いて知った。
知る限りでいちばん若くてアナーキーな人間だから好き。これからどういうことしていくのかな、何をやるにしても面白いと思います」
(26歳・女性・スタイリスト)

「都条例ぷんすかでミクシィニュースに載ったのを見て知りました。
忘れていた事を思い出させてくれるような発言が多いのでファンです」
(35歳・女性・会社員)

「小学生の子がツイッターをしているというのに興味をひかれて、見てみたらハマってしまった。このまま大人になって欲しいです。そのまままっすぐ育ってください」
(38歳・女性・会社員)

「最初に知ったのは都条例ぷんすかの時。それからツイッターでフォローしました。
子どもらしい部分もあるけど、はっきりとものを言う。それでネットの色んな人が色んな事を言ってくるじゃないですか。ちょっと感情的になったり無視してもいいものを、ちゃんと丁寧に自分の言葉で対応しているのを見て、あれはなかなか大人でもできないなと思う。
今はマンガから色んな事を吸収しているけど、マンガだけじゃなくて小説や映画や舞台をいっぱい観て、良い女優さんになってほしいなと思います」
(34歳・女性・執筆業)

「都条例ぷんすかで知ってフォローしました。
大人びた物言いというか、独特の文体がある。リズムのいい文章が読んでいて心地いい。“にょほう”が気になってつい言っちゃったりとかして」
(23歳・女性・大学生)

「私も小さい頃に自分の事、ぼくって呼んでたんですけど、やっぱり先生に怒られて。でもちゃんと説明してもらえなかった事を理不尽に思っていたりとか。
子どもの頃に同じような事を考えていたので共感してしまった。
世間の風当たりが強いと思うんですけど、どういう大人になるのか楽しみにしています」
(34歳・女性・IT関係)

「はるかぜちゃんの言葉は、自分が小さい頃に考えてたけど忘れちゃった事を分かりやすく代弁してくれているようで、ハッとさせられて、いつの間にか忘れちゃってて恥ずかしいなって思う。
そのまま文章が実態で現われたみたいで可愛い、テンションも」
(24歳・女性・教師)

ツイッターの宣伝効果に驚きですね!
テレビで知る前にツイッターやニュースサイトなどで、はるかぜちゃんを知ったという方が多いのが印象的でした。

多くの大人が10歳の女の子に共感をしています。まっすぐに問題とぶつかって、深く掘り下げているはるかぜちゃんの姿勢からは勇気がもらえるそう。大人になって忘れてしまった大切な事を思い出させてくれるという意見も多く聞こえました。

 

大人がハマる天才子役の中身

 

いい大人さえも尊敬してしまう「春名風花」という天才子役。
しかしこれは“子役”としてではなく、“ひとりの人間”として人気を集めているのではないでしょうか。

近年の激しい人気競争に晒されている“天才子役”たちは、舞台から降りてもいつのまにか、求められた“子役らしい子役”という役柄を演じているように感じます。

しかも過密スケジュールで働かされながらも、すぐに次の子役に取って代わられる消耗の激しい世界です。
子役らしさではなく、本人らしさを身につけられるようになると良いのですが……。

その点では、はるかぜちゃんはツイッターによって、唯一無二の存在として評価されました。

性格が根っからのオタクのため、こだわりの強さや頑固さが、ツイッターというツールとうまくマッチして個性が輝いたのかもしれません。

はるかぜちゃんが自ら切り込んでいく問題というのも「障害者」「いじめ」「学校の条例」「芸能界」など、巨大で扱いづらい話題ばかり。正面からぶつかるという姿勢がいかに大変か思い知らされます。

自分を失わず、これからもますます活躍して欲しいと思います。
現代の多くの大人に欠けている、芯の強い心を持ったはるかぜちゃんが、将来どんな大人になるのか本当に楽しみです。Written by 郷雷子

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