2013年8月、日本生殖医学会は「卵子の凍結保存」について、健康な独身女性にも認めることを決定しました。

卵子凍結は、これまで不妊治療中の夫婦や持病により将来妊娠が難しい女性のみに推奨されてきましたが、女性の晩婚化が進むなか、健康な独身女性からの要望が増加し、ガイドラインが必要という判断に至ったのです。

 

「40歳以上の凍結は推奨できない」卵子凍結の現実

 

ガイドラインの制定に至ったのは、すでに40歳を越えているのに卵子を凍結保存しても可能性は非常に低いのに、高額な費用だけを支払うなどというケースが問題となっているからです。

今回のガイドラインで制定された内容は、
・年齢などが原因で不妊になる可能性が懸念される場合、卵子を凍結できる。
・卵子凍結時の年齢が40歳以上である場合は推奨できない。
・45歳以上の女性には、凍結した卵子による不妊治療は推奨できない。
・保存や治療について女性に十分説明する。
・女性が死亡した場合は廃棄する。
などです。

実際不妊治療を始める女性の最多年齢は39歳といいますから、それから卵子凍結という選択は出来ない可能性が高いということになります。

 

卵子凍結を決意!でも費用はどれくらいかかる?

 

卵子の凍結を決意したとき、気になるのが費用。
いったいどのくらいかかるのでしょうか?

実際には検査から卵子採取までの一連で60万〜100万円程度。その後凍結した卵子の保管費用が年間数万円程度かかるのが現状です。

決して安い費用ではないけれど、不妊治療に莫大な金額を要することを考えれば保険と考えられるのかもしれません。

 

若いうちに凍結しておけば必ず妊娠できるというわけではない

 

では若い卵子を凍結しておけば将来必ず妊娠できるのでしょうか?

卵子は凍結や解凍する過程で壊れてしまう場合もあるほか、妊娠するには体外受精する必要があり、2年前のデータでは不妊治療中の夫婦が凍結した卵子を使った治療で出産に至った割合は、わずか6%余りにとどまっています。

卵子をいくつ凍結しておけば出産できるという保証はなく、数多く保存したとしても1人も子どもを授からない可能性もあります。

 

卵子凍結も妊娠のためのひとつの選択肢

 

とはいえ、女性が将来を人生設計するのに、選択肢がひとつ増えたと考えられますね。
実際アメリカやEC諸国やオーストラリアなどではここ10年ほどでかなり積極的に卵子凍結が行われるようになりました。

とくに欧米のキャリア女性の間では、「あなた卵子凍結した?」という会話が普通に交わされているそうです。

不妊に悩む人が増え続けている今、卵子凍結、卵子提供、代理母出産など、さまざまな選択肢が実用化されてきています。

こうした選択肢を念頭に、自分のライフスタイルを設計してみるのも人生に勝ち抜く秘訣なのかもしれません。
Written by 杉本レン

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