最近の医学の進歩は目を見張るものがあります。
今まで不治の病と恐れられてきたガンでさえ治癒する場合がずいぶん増えました。

さらに今、人類の懸念事項である老化や肥満などの問題に特効薬が誕生しようとしているのです。

 

老化を止められる「若返り」の特効薬とは

 

「TA-65」というサプリメントを知っていますか?
これこそが、アメリカの製薬会社が特許をとった成分で、まさに老化を止める魔法の薬なのです。

人は年を取りながら、細胞分裂を繰り返しています。
細胞分裂の際、DNA内の「テロメア」という細長い物質がだんだん短くなっていき、50回〜70回程度細胞分裂するとテロメアは消費されつくして細胞は死滅するのだそう。

ならばこの「テロメア」を長く再生させることが出来れば、細胞分裂は永遠に繰り返され、人は若返ることが出来るのではないか?
そう考えた研究者たちにより、長年の間研究が行われてきました。

そして、ハーバード大学医学部のロナルド・デピンホ氏が率いる研究チームは2010年に、テロメアの再生を促す酵素である「テロメラーゼ」を活性化する薬を開発し、それを投与してマウスの若返りを成功させたと発表したのです。

それからさらに研究は進められ、現在は天然テロメラーゼ活性剤「TA-65」によって、人のテロメアをのばせることが分かり、商品化されたというわけです。

ただしこれはまだ研究段階であり、効果の程度や副作用を含むさまざまな懸念事項も完全にクリアになってはいない状態。
それでも、老化を止め、若返りが可能になる日は近そうです。

 

ヤセる体質になれる「肥満」の特効薬とは?

 

同じものを食べていても太りやすい人と痩せやすい人の体質の違いとは何か?
ワシントン大学医学部、ジェフリー・ゴードン博士のグループがこれを徹底的に研究した結果、その違いが腸内細菌の構成にあると発表しました。

人の腸の中には、乳酸菌やビフィズス菌、大腸菌など、500〜1,000種類の腸内細菌がいます。
この腸内細菌を、「バクテロイデーテス類」と「ファーミキューテス類」の二つのグループに分類すると、肥満の人ほど「バクテロイデーテス類」が少なく「ファーミキューテス類」が多いということが分かりました。

さらに、肥満の人が一年間食事指導によってダイエットすると、痩せていくにつれ「バクテロイデーテス類」が増えていったのです。

ならば最初から肥満のもとである「ファーミキューテス類」を減らし、「バクテロイデーテス類」を増やすことができれば、肥満は解消することができるはずなのです。

そこで今、痩せている人の腸内細菌「バクテロイデーテス類」を移植することで肥満を治療するという研究が進んでいます。もうすぐリバウンドのない画期的な「やせ薬」が誕生しそうです。

 

不可能を可能にする医学の進歩

 

このほかにも、京都大学の山中教授が開発した iPS細胞によって、切断された指を再生させる研究も進められています。

こうして今まで不可能と思われた人の懸念事項がだんだん解き明かされ、治療が可能になっています。
近い将来、本当に不老不死の世の中がやってくるのかもしれませんね。

 

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Written by 杉本レン
Photo by marin

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