最近、政府の有識者会議が少子化対策として、思春期以上の女性に妊娠や出産に関する知識や情報を盛り込んだ「女性手帳(仮)」を配布する提案をしたことが、大きな話題となっています。

「出産は個人の生き方に関わるもので、国が介入すべきではない」との批判が相次いだため、配布は見送られることになりましたが、女性としてどのように生きるのが自然で、世のバランスを保てるのかを考え、性に関する普遍的な知識を共有すること自体は悪いことではなかったのではないかと、筆者は思います。

少なくとも、性に関してひとびとがどのような歴史を辿り、どのように社会を発展させてきたかに思いを馳せることは、個人の生き方を考える上でも重要なのではないでしょうか。

そこで今回は、女偏の漢字に込められた意味から、昔のひとたちが「女の一生」をどのように捉えていたのかを読み解いてみたいと思います。

 

女偏の漢字には、人生が込められている

 

女偏の漢字はだいたい150くらいあると言われていますが、男編の漢字は「甥」「虜」など、ごくわずかです。

女偏の漢字が圧倒的に多いのは男尊女卑の名残だ、と言う批判は容易いですが、そこに込められた意味を考えると、その簡単に割り切れるものではない、ということがわかります。

女性のライフイベントに関わる漢字の、ポジティブな側面に光を当ててみましょう。

●姓…ひとは女から生まれる

「姓」とは、東アジアの漢字文化圏で用いられる血縁集団の名称。
社会は女性を基盤に作られる、という真理が、この一文字に込められています。

●好…女の子を嫌う父はいない

女の子と書いて「好き」。
この漢字からは、父親の、娘に対する深い愛情が滲み出てはいないでしょうか?
「○○女子」という言葉が流行っていますが、それは多くの女性が父性を求めている証なのかもしれません。

●娘…女の良い時

歌手の森高千里さんは名曲『私がオバさんになっても』の中で「『女盛りは19だよ』とあなたが言ったのよ」と、歳を重ねることに対する乙女の不安を、切ない声で歌い上げました。
森高千里さんは今も素敵な女性ですが、「娘」である時期は、女性にとってかけがえのないものだと思います。

●婚…女の黄昏(たそがれ)

昔、結婚式はたそがれ(夕暮れ)に行われていました。
しずむ夕日の中にたたずむ花嫁の美しい姿を、婚という文字に込めたのではないでしょうか?

●嫁…女が家に入る

結婚をすると、女性は「嫁」になります。
血族ではない女性が家に来ることは、「婿」にとってなによりも幸せなことです。
「婿」も女偏であることからも、結婚の主体があくまでも女性であることがわかります。

●妊…女の腹がふくれる

壬は、古代中国の順列で「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の9番目の文字。
植物の内部に種子が生まれた状態を指します。
「妊」ひとつとっても、自然と調和して生きようという、昔のひとの世界観が感じられます。

●婦…女が帚(ほうき)を持つ

主婦の「婦」からは、女性がほうきを持って家を掃除する姿が伺えます。
女は家にいるもの、という考え方は時代遅れですが、元気に家を掃除する主婦は、男性から見るとやっぱり魅力的です。

●姑…女が古くなる

主婦として活躍した女性も一世代、30年も経つと歳を重ねて古くなり、息子に嫁を迎えて「姑」になります。
古い、というとネガティブなイメージがありますが、文化を継承する指導者になったのだと思えば、口うるさくなってしまうのもしょうがないのかもしれません。

●婆…波になる女

「婆」の文字は、女偏の上に波があります。波には白い、という意味もあるそうです。
老婆の白髪を表現したのだと言われていますが、筆者は、この世での役目を終えて、真っ白な天へと帰るイメージを持ちました。

 

社会は女性の交換で成り立っている

 

フランスを代表する人類学者、レヴィ=ストロースは未開社会のタブーを研究し「インセスト・タブー=近親相姦の禁止」という規則を発見しました。

その規則によって、集団と集団は女性を交換しあい、互いに支え合う社会システムを形成するとしました。

もちろんこの説は「女性を軽視している」として、各方面から厳しい批判に晒されましたが、彼は女性を軽視しているのではなく、それ自体が社会の根本を成す基本的事実だと主張しているだけなのです。

言い換えれば、子どもを産める女性は、社会にとってもっとも大切な存在であることを証明しただけです。

女偏の漢字は、男性が作ったものかもしれませんし、そこに男尊女卑的な価値観がないとは言いません。

しかし、男性に子どもは産めないし、女性は歳を重ねると子どもが産めなくなるのは事実。

個人の生き方が尊重されることはもちろん大切なことですが、漢字ひとつとっても、社会における人間の「性」の在り方は、根本的に変わらないのではないかと、男性である筆者は思いました。

 

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Written by マツタヒロノリ
Photo by Jiocus

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