現状の生活に満足していないわけではないのに、なぜか他人の幸せを素直に喜べなかったり、フェイスブック上の友人の幸せな報告にムッとしてしまう……。
このマイナスな感情はどこからくるのか。この感情とうまく付き合っていく方法は? という質問を受けた。
マイナス感情の理由は?
マイナスとプラス。世の中の全ては対極にある。良い悪い、好き嫌い、光影、男女。
マイナスとプラスもそうである。ずっとプラスはあり得ない。
なぜならば、人は傷つかなければ学べないからだ。
何かを失うから悲しみの先に成長がある。
一度失くしたそれを二度と失わないよう前向きに頑張って生きていく。
だが、失くしたものが本当は自分にとって必要でないものだった場合、残るのは虚しさだけ。
そうしてさらにマイナスの感情を呼び込んでしまうのだ。
誰かがこうだから私もそうじゃなきゃいけないとか、自分に合ったものや本当に心から望んでいるものや事柄でなければ、結局、本気で喜べない。
その結果、どんどん幸せと対極にある感情へと向かってしまう。
他人の幸せを喜べないのは、自分がいっぱいいっぱいだから。
友人の幸せにムッとする。それはもう友人ではなくただのライバルだ。
あんな奴に負けたくない、そう思っているから。
そのくらい自分に自信がないのだ。
だが、嫉妬、妬み、ひがみ。大いに結構ではないか。
私はそれらの感情は人間らしくて好きである。
それらの感情があることは、決して悪いことではない。むしろ正常である。
世の中は上っ面も含めて素敵なものがゴロゴロしているのだから。
でもそれに囚われてしまうと大変だ。視野は狭くなり、鬱々とした感情が続く。
そうして、知らぬ間に負のエネルギーが約60兆個の体細胞を包んでしまう。
やがて、心身の病気になる。
こんなバカバカしいことはない。
私は全てがうまくいかない時期にこれを経験したから間違いない。
先日も知り合いが会社での我慢が積み重なって鬱になり、外にも出られなくなった。
一見、こんな不幸はない。
でも、この知り合いは不幸によって自分の望む幸せに気づいた。
究極までいって究極を学んだ。
思いっきり感情を味わうことが幸せにつながる
そう、人生は振り子なのだ。幸と不幸を行ったり来たり。
嫌なことがあればいいことも必ず起きる。
白と黒。その間のグレーの部分でウジウジしてしまうからいつまでも終わらないのだ。
「羨ましい! 悔しい!」と、がっつり隅から隅までその感情を味わえばいい。
喜怒哀楽はエネルギーだ。きちんと燃焼させれば消えてしまう。
最上級の幸せを手にしたければ、自分の望みを本気で知る事が重要である。
誰かの真似ではなく、本当に自分の望むハッピーな形を。
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西脇理恵プロフィール
西脇理恵
女優、タレント。レディース総長・テキ屋・美容師・秘書・トラック運転手・ラジオDJ・歌舞伎町mixbarオーナー・お笑い芸人・作家・MCなど数十種の職種、結婚、出産、離婚など様々な経験を生かし、過去数万人の相談にのる。
1人で10人分の人生を生きる男前。妹分弟分が各ジャンルに多数存在。
様々なチャリティ発起人でもあり、NPO法人ミリタリーエアポートの代表理事も務める。
近著に『咲き走り☆ホットロード』(講談社)がある。
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Written by 西脇理恵
Photo by Mike Monaghan