あなたはすぐそばに性的マイノリティが生活していることを、どれくらい意識していますか?
 
その認知度は上がっていますが、彼らに対するマナーを知らない人はいまだに多いのが現状。
 
性的マイノリティは、日本では200万人〜500万人が該当すると言われており、これは、30人に1人いる計算になります。
 
ダイバーシティ=職場の中に多様な人材がいることが職場の強み、豊かさになるという考え方が重視されている昨今ですが、同調をよしとしてきた日本社会でこれを実現するのは、簡単なことではありません。
 
真にダイバーシティの重要性を理解するには、自分とは異なる世界に生きる人に対し、フェアさ、謙虚さ、真摯さ示すコミュニケーション力が必要不可欠です。
 
そこで今回は、職場で性的マイノリティとコミュニケーションをとる際に心がけたい、最低限のマナーをご紹介します。
 

性的マイノリティの悩みは人それぞれ

 
ひとくちに性的マイノリティといっても、彼らはそれぞれ別の悩みを抱えています。
 
たとえば、性的マイノリティの類義語として使われるLGBTは、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字をつなげた略語であり、その定義もさまざまであるため、簡単に一般化することはできません。
 
しかし、ほとんどの職場ではどのような対応をすべきかの方針がなく、同僚からいじめを受けたり、当事者のメンタルヘルスの悪化などのトラブルを発生させてしまったりという問題が起こっています。
 
では、性的マイノリティに対してはどのように接するのが望ましいのでしょうか?

性的マイノリティとの寄り添い方

 
性的マイノリティがいきいきと働ける職場づくりを目指す団体『虹色ダイバーシティ』の活動を参考に、ダイバーシティを徹底している外資系IT企業のプロジェクトに参加している筆者(男性/ヘテロセクシャル)の視点から、社会人としてとくに重要だと思える心配りを紹介したいと思います。
 
●その1:人それぞれの行動特性の違いに善も悪もないことを知る
 
筆者が現在勤めている企業では、本当に多様な人々が働いています。
 
人種、性別、障がいの有無に関係なく、それぞれが自由に行動できるよう、徹底した配慮がなされています。
 
もちろんそのなかには、理解できないタイプの人も多いですが、その人にはその人の得意なことがあります。
 
まずは、性的マイノリティでも、そうでなくても、その行動特性には基本的に善も悪もないということを理解しましょう。
 
●その2:自分の常識を決して押しつけない
 
あなたにとっての常識が、相手にとってもそうだとはかぎりません。
 
性的マイノリティにかぎらないことですが、マイノリティ当事者はいつだってカムアウトによって仕事を失うのではないか、などの恐怖を抱えています。
 
たとえ本人からこっそりカムアウトがあったとしても、それを本人の了解なしに周囲に言いふらしたり、「周囲に合わせられないのは甘えだ」などと簡単に決めつけたりしないように気をつけてください。
 
あなた自身が信頼を失うだけではなく、本人と周囲の人間関係に重大なトラブルを起こす場合があります。


●その3:性的マイノリティが独自の視点をもっていることを理解する
 
人の心は、基本的に非寛容的に作られています。
 
容認できるものはあまりに少なく、自分とは異なる価値観に対し嫌悪感を抱くようにできています。
 
だからこそ、性的マイノリティは社会的に孤立しやすく、生きづらさを抱えている場合が多いのです。
 
しかし、性的マイノリティには性的マイノリティとして生きてきたからこその、独自の視点やクリエイティビティをもっています。
 
そういった才能を押し潰してしまうのは、社会にとって大きな損失なのです。
 
●その4:深刻な問題に発展する可能性を理解する
 
繰り返しになりますが、性的マイノリティは生きづらさを抱えている場合が多いです。
 
そんな人には、環境を整えたり、逃げ道を作ったりしてあげることが必要です。
 
性的マイノリティは周囲の誰にも相談することができず、自殺念虜があるなど、深刻な問題を抱えている場合もあります。
 
あなたのちょっとしたひと言や態度が、相手を深く傷つける場合があるということを、よく理解しておきましょう。
 

性的マイノリティの尊厳を守るために

 
どれも当たり前に思えることですが、日本の社会ではまだまだこういったコミュニケーションが浸透していないのも現実です。
 
筆者自身は、性的にはヘテロセクシャルですが、内向的なうえに複雑な環境で育ったため、長らく社会のアウトサイダーとして生きてきた過去があります。
 
今なお、筆者はアウトサイダーの視点でしかものを見ることができないため、やたらと空気が読めないなど、日常的な会話が難しいこともあります。
 
だからこそ、性的マイノリティにかぎらず、相手を尊重しながら自分を守るコミュニケーションの技術が必要だと痛感しています。
 
性的マイノリティは、あなたのすぐそばで生活しています。
 
そして、性的マイノリティの人権を軽んじて、いじめや差別を行うのは、社会人としてとても恥ずかしいことであると、あらためて思い出してほしいです。
 
■友達にLGBTだと告白された! そのとき心がけること5選
■浮気性となにが違う? LGBTからみたポリアモリー(複数愛)
■結婚しなくても幸せになれる時代でLGBTが結婚したい理由
 
(参考)
虹色ダイバーシティ
http://www.nijiirodiversity.jp/
 
Written by マツタヒロノリ
Photo by creative commons

公開日:2013年4月23日
更新日:2019年1月29日


 

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