「チェルノブイリなんてつまんないことを言うな!」

大声で怒鳴るのは司会者の田原総一郎。

8月27日に放送された、テレビ朝日系の討論番組『朝まで生テレビ』でのことである。

この日の『朝生』は、『激論!新総理は日本を救えるか!?』と題して、東日本大震災と原発問題、日本経済の再生などをテーマに進行した。

田原氏と激論を交えたのはフリージャーナリストの上杉隆。

この日はとにかく、終始、上杉氏から目が離せない内容だった。その詳細を解説しよう。

 

人をムカつかせる天才・上杉隆

 

上杉隆といえば、ひょうひょうとした風貌と態度、自信に満ちた口調で取材対象を挑発する、攻撃的なジャーナリストである。

原発事故問題では、東電清水社長の入院が発表された記者会見で
「お見舞いに行きたいのですが」
と皮肉とも冗談ともつかないことを言って注目を集める。

本業を訊ねられれば、真面目な顔で“ゴルフジャーナリスト”と答える。

その正体は掴みどころがない。

今回の『朝生』でも上杉氏は、福島第一原発事故について独自の語り口で出演者に噛み付き、番組司会者である田原総一郎氏と冒頭のやり取りとなった。

このほかにも、彼のある行動が話題を呼んでいる。

 

生放送中に勝手にツイッター連投

 

なんと番組が生放送で進行中であるにも関わらず、上杉氏はツイッターでつぶやき始めた。前代未聞である。

【8/27 2:05】
@uesugitakashi 「タイムフォース。スペインの時計だって。(・_・)」
…「朝生の上杉さんの横にいる、岸さんはいつもカワイイ時計をしてます。今日はどんな時計?映らないかな〜」という発言に対しての返信

【8/27 2:50】
@uesugitakashi 「致傷ね。(*・。・)ノ」
…「東京地検は東電の業務上過失致死罪を問うために強制捜査しろ。よく言ってくれた 888888!#asamadetv」 という発言に対しての返信

【8/27 3:17】
@uesugitakashi 「ずばっ、なう。」
…ツイッターの「なんかズバッといってみて!」という質問に対しての返信

【8/27 3:15】
@uesugitakashi 「ぐっもー。」
…「寝てる?」という質問に対しての返信

【8/27 3:37】
@uesugitakashi 「たまや〜。」

【8/27 3:43】
@uesugitakashi 「聞いてみた。岸「大好き。7月にはロンドンに追っかけした。11月には欧州に見に行く。来年1月には東京に来る♪」
…「岸さんドリームシアター(プログレッシブメタルバンド)好きなんですよ、暇でしょ?聞いてみて。」という質問に対しての返信

伝えることがジャーナリストの使命、と言えば聞こえは良いが、つぶやいている内容は“どうでもいいこと”が大半を占めていた。

上杉隆は良い意味でも、悪い意味でも自由奔放である。

問題提起しているように見えて、実は楽しんでいるだけのようにも見える。

ものすごく性格が悪いように見えて、時にはとても誠実な一面も見せる。

確信犯なのか、天性の才能なのか、それとも天然なのか…。

 

「#朝生」タグは賛否両論の嵐に

 

冒頭の田原氏の怒鳴り声は、上杉氏が福島第一原発の被害の深刻さについて、チェルノブイリ原発事故を引き合いに出した際のひとコマである。

上杉氏は、原発事故発生直後から東電や政府の隠蔽体質を問題視し、精力的に取材を続けた。

番組内でも、
「東電は業務上過失致傷罪」
「なぜ東電に捜査が入らないのか。生ユッケやボート転覆には捜査当局がすぐ入るのに」
「放射能が出ていないという認識なら、復興庁を福島につくったらどうか」
など、東電の公式発表前からメルトダウンの可能性に言及し、プルトニウム漏洩の事実を追求してきた上杉ならではの発言が続いた。

その発言には常に賛否両論があり、ネット上では、
「上杉さん以外が危機感なさすぎるだろ」
「朝生は、上杉隆@uesugitakashiがいるだけで何倍も面白い。ズバズバ斬りこんで本当に面白い!」
「最後に上杉節が爆発した!ナイスな終わらせ方」
「田原さんの上杉さんへの攻撃が、最後まで見苦しかった」
といった上杉氏を支持する書き込みが多く見られる。

一方で、
「上杉さんの意見もごもっともだが、前向きにとらえて進む方向に持って行くしかない」
「上杉?外国から賠償って(笑)。寝言は寝ていえ」
「@uesugitakashi 存在の耐えられない軽さ」
など、誤報も決して少なくない彼の発言への批判の声も見られた。

本人の狙いが何にせよ、生放送ツイートの効果はすさまじく、ツイートのリアルタイム感で視聴者の興味をひき、ツイッターを介して視聴者同士の議論も活性化させたのだ。

 

他のジャーナリストになくて上杉氏にあるもの

 

称賛も批判も含めて、なぜこれほど多くの人が、上杉氏の言動に注目するのか。

それは、そこに他のマスコミやジャーナリストにはない“視点”が含まれているからに違いない。

うがった見方かもしれないが、今回の『朝生』で上杉隆が原発問題に踏み込んだ発言をした際、司会者と他の出演者たちが一斉に反論しているように映った。

まるで、彼の発言を潰しにかかるかのように。

もし、あの場に上杉隆がいなかったら、原発をテーマにした議論はどうなっていたのか?

報道の対象が電力会社のような大スポンサーの場合、テレビや新聞といった大手マスコミの発信する情報はどうしても偏る。

スポンサー収入という大人の都合で、情報の多様性が失われてしまう。

上杉隆の言動は、そのことに気付く機会を与えてくれる。

 

無期限活動休止宣言!

 

「私はジャーナリストとして、国家犯罪に加担したくない」
として、上杉氏は年内一杯でジャーナリストとしての活動を無期限休止する意向を明らかにした。

彼が引退することで、“ひとつの視点”が消えてしまうことになるのだろうか?
筆者は、日本にはまだ上杉隆“も”必要だと感じている。

 

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Written by 蛇内フィヨルド
Photo by cockatiella la

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