先日、朝のニュースでこんな話題を見かけました。上野動物園のパンダ、シンシン(6歳/メス)に“妊娠の可能性あり”とのこと。6歳のシンシンでさえ妊娠しているのに、独身アラサーのわたしたちときたら……。
まったく、パンダってやつは何でもかんでもニュースになるので羨ましい限りです。なぜパンダばかりがこれほどまで愛されているのか、その理由を分析してみました。

 

パンダキャラが爆発的に“売れる”のはなぜ?

 

今回、妊娠の可能性が期待されている「シンシン」(メス)は「リーリー」(オス)とともに、2011年にやってきました。週末はもちろん、平日でも行列するほどの人気です。
なんたって「妊娠の可能性あり」というだけでニュースになるほどの人気者。この勢いなら、「笹が転がりました」でもニュースになるんではないでしょうか。

そんなパンダ人気について、理由を探ってみます。
上野動物園にいちばん最初にパンダがやってきたのは1972年。日中国交正常化の記念として、中国から「カンカン」(オス)と「ランラン」(メス)が贈られました。当時の日本ではあまり知られていなかったパンダという生き物ですが、メディアで紹介されたとたん日本中を虜にします。公開初日には徹夜組が出て、開園を待つひとの列が2kmにも達したとか。(※1)

それ以来、日本では「パンダブーム」が続いています。それは衰えることを知らず、次から次へ新たなるパンダキャラが生み出されている状態です。

●その1: パンダコパンダの親子パンダ

『パンダコパンダ』(東宝)は、1972年、上野動物園からのパンダブームが巻き起ったことをきっかけに制作されたアニメ映画。宮崎駿・脚本、高畑勲・演出。ストーリーは、人間の言葉を理解するふしぎな親パンダのパパンダと、子パンダのパンちゃん、そして主人公のミミ子との共同生活が描かれている。
40年以上たった今でも、関連グッズが販売されるほど根強い人気があるパンダキャラ。(※2)

●その2:たれぱんだ

1995年にサンエックスから発売されたパンダのキャラクター。名前の通り見た目や行動が垂れたパンダで、体調は5cm〜3mと個体差がある。好物はすあま。時速2.75m/hで転がって移動する。(※3)
1999年から2000年の2年間でおよそ700億円を売り上げ(キャラクター・データバンク調べ※4)、社会現象としてワイドショーにも取り上げられたほど。

●その3:アジパンダ

2005年から味の素のキャラクターとして登場。うま味調味料の入ったびんのパッケージがそのままパンダになっている。アジパンダの特技は「パパパッと味の素をふること」。生息地は「キッチンに神出鬼没」。妹のアジパンナもいる。(※5)
キャンペーン用に制作された、本物の味の素入りミニチュア携帯ストラップ(どこでもアジパンダ)が「日本パッケージデザイン大賞2011 記念品・販促用パッケージ部門」の金賞に輝く。(※6)

●その4:カンフー・パンダ

『カンフー・パンダ』(アスミック・エース/角川エンタテインメント)は、2008年にアメリカで公開された映画。主人公であるジャイアントパンダのポーはカンフーおたく。しかし、実際のカンフーは一度もやったことがない。それなのに、なぜか伝説の「龍の戦士」に選ばれ、師匠のもとで技をみがいていく。
2008年の日本国内の興行収入は20億円(一般社団法人 日本映画製作者連盟調べ※6)。世界中でヒットをしており、中国、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピンでは、それまでのアニメ作品の歴代1位を記録している。2011年に公開された続編も好評。(※7)

このようにパンダキャラクターの人気は、他の動物キャラクターとはひと味違います。パンダばっかりがなぜ……!

 

結局、パンダがかわいい理由とは何なのか

 

そこで、パンダのぬいぐるみの写真集『パンダです。』『やっぱりパンダです。』(共にワニブックス)の著者であり、パンダ作家として活躍する大西亜由美さんに、パンダの人気の秘密を聞いてきました。

●目の周りの模様が、黒目が大きいタレ目に見える
●丸くてフワフワしていて癒し系である
●赤ちゃん体型、赤ちゃん座りが愛くるしい
●人間味あふれるしぐさをする

なるほど、まるで人間の赤ちゃんのような魅力があり、そのため赤ちゃんのように目が離せない=釘付け状態となってしまうんですね。

そして大西さんは「なによりもパンダは、写真でも、映像でも、生で見ても、何をしててもかわいい! こんな魅力は他の動物にはありません」と熱弁。なんと、真の愛される理由は“他の動物よりもかわいいがゆえにかわいい”、だったとは。これは何をしてもかないません。お手上げ状態のかわいさです。

 

パンダの発情期は年に2日間のみ

 

パンダは今、「生きる化石」と呼ばれるぐらい絶滅の危機に瀕しています。野生の個体数は約1,596頭以下に減少しているそうです。また、パンダの発情期は年に1回だけ(1月下旬から5月中旬)、しかもメスが妊娠できる状態になるのはそのなかの2日間だけです。(※8)

これはたしかに、シンシンが妊娠していたら本当にめでたいできごとですね。芸能人のデキ婚と比べると、およそ1億分の1程度の確率なのでは。

前出の大西さんも「1988年のユウユウからおよそ24年間、上野動物園ではパンダが産まれていません。このニュースが東京の元気になれば、と思います」と、コメントをしています。

婚活にはげむアラサー世代も、嫉妬している場合ではありませんよ。シンシンの妊娠を、暖かい気持ちで見守っていきましょう。

(取材)パンダ作家 大西亜由美さん
http://panda-life.net/

◆絶滅危惧種が増えるのは、人間が欲しがるから…
密輸グループ摘発!精力増強作用がある動物が乱獲されている

 

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(取材)
パンダ作家 大西亜由美さん
2年間かけて手作りしたぬいぐるみの“パンダ”を使って、「パンダの過ごす日常」というテーマで写真を撮っている。個展や写真集などで活動中。
著作『パンダです。』『やっぱりパンダです。』(共にワニブックス)
http://panda-life.net/

(参考)
(※1)【どうぶつたちの横顔 | Animal Profile | Profile 21/人気者、ジャイアントパンダ】
http://www.tokyo-zoo.net/topics/profile/profile21.shtml

(※2)【映画『パンダコパンダ』公式サイト|作品の解説】
http://www.ghibli-museum.jp/panda/about/

(※3)【たれぱんだの基礎知識|San-Xネット】
http://www.san-x.co.jp/suama/chishiki.html

(※4) 【99年度・00年度 21世紀のキャラクター商品市場の戦略と展望|キャラクター・データバンクより】

(※5)【「味の素®」の人気キャラクター「アジパンダ®」が通年ギフトで新登場!|【味の素KK】あしたのもと】
http://ashitanomoto.ajinomoto.co.jp/news/post_296.html

(※6)【JPDA:活動情報:日本パッケージデザイン大賞2011】
http://www.jpda.or.jp/activities/award/pd2011/pd2011.html

Written by 郷雷子
Photo by jonycunha

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